6月が嫌いになった年

ちょっとまぁ、このところ調子悪い。季節的なもの。立ちくらみが酷くなるし、雨の日が続くとネガティブ思考に拍車がかかって、他人のイライラに過剰なほど敏感になってしまう。ぼくは6月というのが大ッキライなのだ。


7年前の今頃、ぼくは中学1年生で不登校だった。5月頃から胃腸が悪く、さらに貧血で行かなくなってしまった。今までで1番きつかった。(今の状況は酷いけど多分5,6人くらいは「本当の」友達がいるし、両親は味方だし、強烈に鬱なわけでもない。)


かつては素行不良としか扱って貰えず、父には厳しいお叱りと蹴りを頂いたのを覚えている。その件に関しては別に悪く思っていない。誰だって突然息子が不登校になれば焦るよな。ただ、それがきっかけで大きく自分を責めてしまったことは問題だった。


小学生のときと違ってのびのびとできなくなってしまった。土日もゴールデンウイークも休みのない部活動に塾。いったいいつになったら終日休めるんだろうかと考えていた。ぼくは学校も塾も部活もクラブも全部投げた。全てこなせている友人は凄いと思った。偉いと思った。その度に、ぼくはなんて陰険外道な偽善者なんだろうと考えた。研鑽を怠り、管理能力は極めて劣等で努力の微塵もない。一生懸命頑張っているのに体調が許さないと演じている。自由を演じる形でいつまでも小学生時代の栄光におぼれている。休んでいて後ろめたく感じるのはそういう側面があったからだ。そう気付いたとき、こわくて目をそらしてしまった。


それが初めて嫌いになった6月だった。6月なんてなくなれば……とは思わない。実は誕生月でもある。心が病んでいても人に祝ってもらえるのは嬉しい。ぼくが誕生日だよって言ったら素直に祝ってほしい。それだけがせめてもの救いです。

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