床屋 ●

行きつけの床屋の椅子に座ると、理容師の親父に「今日はどんな感じにしましょう」と、鏡越しに聞かれた。

私は「いつも通りで」と答えた。

すると、理容師の親父は「じゃあ、悔しそうな感じでいいですね」と言った。

自分の事は自分では分からないものだ。

明日からどんな顔をして出社すれば良いのだろうか。

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