七三分け

左からの強い風で、何度戻しても私の右分けは左分けになった。

この会社で左分けにしていいのは、課長より上の人だけなのだ。

これがバレたら、私は会社の屋上に呼び出されるだろう。

私は必死で髪を抑えながら、愛する家族を想い、歯を食いしばった。

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