床面壁面変更機能で、床面壁面の見た目材質の変更が可能です

 『床面壁面変更機能』に関して、ミエルさんが説明をしてくれた:


・変わるのは『見た目』だけ

・例えば、床を『オールドウッド』に変えても、耐火性能は変わらない

・『床面壁面変更機能』は、まだLv1

・レベルが上がると、変更可能な種類が増える

・変更可能な項目一覧を確認可能

・脳に直接聞けばいい

・床面と壁面は、別々に指定可能


「変更可能な床面の種類を教えて!」


・コンクリート[選択中]

・オールドウッド

・ライトフローリング

・ノーマルフローリング

・ダークフローリング

・ブラックストーン

・ホワイトストーン

・サンド


「床面、ライトフローリングに変更!」


「すごい!

 床が、木になりました!」


「何これ!オモロイ!

 なら続けて・・・。

 変更可能な壁面の種類を教えて!」


・コンクリート[選択中]

・オールドウッド

・ライトフローリング

・ノーマルフローリング

・ダークフローリング

・ブラックストーン

・ホワイトストーン

・ホワイト壁紙

・ベージュ壁紙


「壁面、ライトフローリングに変更!」


「壁も、木になりました!」


「何これ!オモロイ!」


「マスターさん!

 もっと、いろんなパターン、見てみたいです!」


「よっし!

 やってみよう!」






*****






 ここから模様替えを楽しみますので、皆さまはコンクリートの映像をお楽しみください






*****






 確かに、楽しい時間でした。

 時間を忘れて、模様替えに没頭しました。

 しかし、結果は、以下のようになったのです:


[床面]

・コンクリート[選択中]

・オールドウッド

・ライトフローリング

・ノーマルフローリング

・ダークフローリング

・ブラックストーン

・ホワイトストーン

・サンド


[壁面]

・コンクリート[選択中]

・オールドウッド

・ライトフローリング

・ノーマルフローリング

・ダークフローリング

・ブラックストーン

・ホワイトストーン

・ホワイト壁紙

・ベージュ壁紙


 『デフォルト』が、最も、良かったのです。

 『コンクリート』という無機質な素材が与えてくれる、最高の無骨感ぶこつかん

 それを越えてくれる素材は、ありませんでした。


「無駄な設計だったようね」


「そんなことはありません。

 ただ、俺が特殊なだけです。

 間違いなく、最高の設計でした。

 本当に、ごめんなさい」






*****






 ヒヨリちゃん育成の次の日。

 俺がやってきたのは、ガンダル。

 お目当のアイテムは、『金網フェンス』。

 坂を登り。

 立ち入り禁止の表示を、横目におがんだのち。

 フェンス親父こと、店主の『カバル』さんと相対する。

 会話なく。

 静かに、請求書が渡される:


・フェンスパーツx4 = 8,000x4 = 32,000G

・フェンスパーティションx2 = 15,000x2 = 30,000G


「買います!」


「これも、持っていけ」


「こっ・・・、これは!

 『KEEP OUT看板』!!

 しかも、2つ!」


「この鉄柵で、ふせげぬ人間はおらん。

 誰をも、立ち入らせぬ。

 そんなガンダルの鉄の防御力を、お前の客に、見せてやってくれ!」


「わかりました!」


 固い握手を結ぶ男2人。

 その様子を、ヒヨリちゃんは、ヨダレを垂らしながら無心で眺めていたのでした。






*****






 フェンスパーツのサイズは縦1m、横3m程度。

 フェンスパーティションは縦2m、横1m程度。

 鉄製のそのアイテムは、人1人では運べない。

 2人掛りで、数回、喫茶店まで、坂道を往復する必要がある。

 大変な重労働なのである、が。


「さて、ここからが私の出番ですね。

 リリース!」


「なじゃこりゃぁ!」


 サブロウが巨大化すると、カバルさんが、おったまげる。

 俺と、ヒヨリちゃんは、せっせと。

 ロープを使って、サブロウにフェンスをくくりつけた。


「サブロウ、GO!」


 そして、鳩サブレは、去っていったのである。







*****






 フェンスパーティションは、4人掛け席と2人掛け席の間。

 手前と奥で、2つ配置しました。

 カバルさんからオマケでもらった『KEEP OUT看板』を引っ掛けて、配置完了。

 『KEEP OUT』だけど、侵入可能。

 本来は存在しないはずの場所に存在するアイテム。

 喫茶店史上最高最強の、無骨アイテムだと考えます。


「ついに、ウチに、鉄製家具が、やってきたよぉ〜」


 この、『完全に遮蔽しない』間仕切りパーティション

 これが、『完全に遮蔽しない』というのが、いいのですよ!

 ほどよく隠し、ほどよく見せる。

 詳細を隠しながら、全体像は見せる。

 パーティションなしで見る世界、パーティション越しに見る世界。

 2度美味しい。

 熱弁、終了。


 さて。

 では、残った『フェンスパーツ』とは、いったい。

 どう扱うためのアイテムなのでしょうか。

 その謎を解くため、俺は、ある場所へ移動します。


「いざ、ジェルソンへ!」

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