お題【この服を着ろと?】ハーフ&ハーフ
目の前で、愛しい彼女が微笑んでいる。
こんなに幸せなことはない。
ここのところ、お互いに忙しくて、なかなか二人の時間を持てなかったのだ。
やっとできた、二人だけの時間。
キミが満面の笑みでボクを見つめてくれる。
キミのためなら、なんだってしてあげたい。
心から、そう思える。
――と、ついさっきまでは思っていたんだけど――
すまない。
やっぱりムリだよ、コレ。
「似合う! 似合うよ、関川君!!」
キミが絶対に似合うと言いながらボクに着せた服。
鏡の前で、言われるがままにポーズをとってみるボク。
でも……ダメなんだ。
今日だけは、キミの願いをきいてあげることができそうにない。
「これ着て一緒にお出かけしようねっ!」
ああ、彼女の弾ける笑顔がまた可愛い。
この笑顔を曇らせるなんて想像するのも嫌だ。
嫌だけど、この格好だけは……
ああ、ボクはいったい、どうすればいいんだ?
〜 お題はここまで 〜
今回は思いっきり作者の趣味全開になってしまいました。
「この服を着ろと?」というお題。なにかとんでもない恰好を迫られているわけですよね? とんでもない恰好、とんでもない恰好……
考えているうちに、ふと「着衣の新崎人生」というワードが浮かびまして。その瞬間から、思考が塗り替えられてしまった結果です。
ご存知ない方にもわかる書き方を心がけたつもりですが、私にはあれが限界でした。できることなら、画像を貼りたかった……画像検索しながらお読みいただけると想像しやすいかと思います。(←作者が言っちゃ駄目なやつ)
あとは、ご参加の皆さまとネタが被らないことを祈るばかりです。
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