ずっと愛してる・・・

第1話 出会い

８年の恋愛が、あっけなく終わりにされた昨年の夏。

私の中では、ひとつも終わっていない。

だって、『別れよう。』なんて、言われていないもの。

距離を置いたら、昔みたいに戻れるかと思っての引っ越しを決意。

問題になってしまった私のお酒を飲んだ時の態度。

改めようと、頑張りたいと彼に告げると、

『頑張りたいなら、頑張ればいいじゃない。』

この言葉を信じ、引っ越した。

お休みの日には、彼の家に帰りご飯作って、一緒にお酒飲んで楽しくすごうそうと思ってた。

なのに、引っ越して３日後。

『なんか荷物残ってるけど。うちは、倉庫じゃないけど。』

なんでこんな言われよう。

頑張っていいって言ったじゃない・・・

その数日後、荷物が送られてきた。

私が置いてきた荷物、ほぼ全部。

何年目から、もう好きじゃなかったんだろう。

なんでそれを、いってくれなかったんどろう。

何日泣いたか分からない・・・

あっという間に、半年が経ち。

だいぶ心も落ち着いてきたので、ずっと昔から営んでいる高校時代の先輩の実家の

焼き鳥屋へ買いに行ってみた。

もちろん、２０年ぶりくらい。きっと覚えてくれてない。

でも、何回か行ったら思い出してもらえるかもと、その日からその店へ通うように。

最初は、週３くらいで。

その後、おじさんが『今日も寒いねぇ。』なんて話しかけてくれるようになり、

これはそろそろチャンスかもと思い、ある日意を決して先輩の名前をわざと言ってみた。

『○○先輩は、たまに戻ってくるんですか？』

『ん？？知ってるんですか？　失礼だけど、お名前は？』

『○○です。』

店内全員が、あぁ！！！という顔をし、一斉に思い出してくれた。

それからは、難なく買いに行けるようになり、鶏好きにはたまらない生活が始まった。