第248話 限界突破

名前「藤宮そら」 職業「魔導士」 種族「異世界人」 レベルなし


HP1020/1020 MP1020/1020(+200) SP1020/1020


筋力…1010(+0)   体力…1010(+0) 素早…1010(+0)

魔力…1010(+200) 器用…1010(+0) 幸運…1010(+0)


スキル「ウォーキングLv101」

効果「どんなに歩いても疲れない(一歩歩くごとに経験値1習得)」

経験値カウンター 70206/300000


スキルポイント 45


習得スキル

「鑑定LvMAX」「人物鑑定LvMAX」「鑑定阻害Lv7」「並列思考LvMAX」


「ソードマスターLvMAX」「身体強化LvMAX」「気配察知LvMAX」

「魔力察知Lv9」「自然回復向上LvMAX」「状態異常耐性Lv8」「痛覚軽減Lv6」

「気配遮断Lv9」「暗視LvMAX」「投擲とうてき・射撃Lv8」「威圧Lv6」

「MP消費軽減Lv1」


「魔力操作LvMAX」「生活魔法LvMAX」「火魔法LvMAX」「水魔法Lv8」

「風魔法Lv8」「土魔法Lv9」「光魔法Lv6」「闇魔法Lv6」

「空間魔法LvMAX」「神聖魔法Lv7」「錬金術LvMAX」「付与術Lv9」

「創造Lv9」「転移Lv6」「重力魔法Lv3」「時空魔法Lv2」


「料理LvMAX」


称号

「限界突破せし者」


 ステータスを確認すれば、ウォーキングのレベルが101になっている。

 ゴンザとの戦闘で表示されていたのは、


【条件を達成しました。上限解放しますか?】


 のメッセージだった。

 たぶんリカルドを殺した時に頭に響いたファンファーレが合図だったと思うが、その条件とは何だったのだろうか?

 人は……既に聖都で暗殺者を殺しているから違うと思う。それとも複数人殺すことが条件になっていたのか?

 そこまで考えて、意味のないことだと思った。

 既に条件は達成されているわけだし。

 むしろ新しく選択できるようになったスキルで使えるものがないかを探す。

 MP消費軽減もそうだったが、どうやら新しくリストに出てきたスキルは上位扱いのようで、覚えるのに必要なスキルポイントは最低でも3のようだ。

 ただそれに見合うだけど効果があるものも多いような気がする。

 もちろん既存のスキルにも有効なものがあるし、正直迷うな。

 レベル99より先があるなら、スキルポイントを稼げることになるわけだから。

 昔のように急に必要になる時もあるから、やはりある程度のポイントを残しておきたいから結局余ってしまうわけだが。

 あとはどうしても旅が終わったあとのことも少しは考えてします。

 それでももう少し取ってみようと思い、二つのスキルを選んだ。


NEW

【生命付与Lv1】【複製Lv1】


 生命付与の効果は、任意の物に生命を与えることが出来るようになるようだ。

 詳しく説明を読めば、出来ればダンジョンに潜っている時に欲しかったと思うスキルだな。

 使い方としては人形に生命を付与して、ゴーレムを作れるようになるようだ。効果時間など色々制限はあるようだが、見張りとかに利用出来そうだ。

 あとは盾役にとかも使えたりと、レベルを上げれば色々と出来ることも増えるみたいだな。

 これは今後の旅で野営する時にも使えるだろう。

 また将来的にも役に立ちそうなスキルだ。

 そしてもう一つの複製。これは指定したアイテムを複製出来るようだ。ただこれもそれほど万能ではない。

 例えば俺の持つミスリルの剣を複製しても、一本が二本に単純に増えると考えることは出来ない。何故なら制限時間があるため、それを越すと複製したものは消えてしまう。

 また複製する素材を、一度手で触れる必要があるという条件もある。

 ではどのように使うかといえば、主に使い捨てアイテムだ。例えば魔法を付与した投擲ナイフを増やし、消える前に使うとかだな。

 あとはこのミスリルの剣が破損した場合でも、一度複製したものに関しては、それが手元になくても作ることが出来るようになるみたいだな。緊急に武器が必要になった場合などに役立つわけだが、維持できる時間を調べる必要があるか。

 他にも確認することは多いが、なかなか使えそうだ。

 相変わらずMPに負担がかかるスキルばかりなのが悩みの種だが。


「とりあえずアステアに渡って、月桂樹の実を手に入れて、あっちにある奴隷商に寄って目的達成か」


 日数的にはまだ余裕があるが、山を越えてマジョリカに戻ることを考えると余裕を持って行動したい。

 月桂樹の実もすんなり手に入るとは限らないしな。

 今回みたいな無理難題を押し付けられる可能性だってある。

 ハーと大きく息を吐いてベッドに倒れ込む。

 考えるのはここまでだな。それに相談したいこともまだあるし。

 俺は宿の天井を眺めながら、手を天に向け伸ばす。


「不思議だ……」


 討伐の出発前は人を殺すことに抵抗を感じ、考えるだけで少し動悸が激しくなった。手も自然と震えた。

 それが今ではすっかりなくなっている。人の肉を切り裂く感触を思い出しても、何とも感じない。

 複数の人を殺した結果なのか、それとも……。

 後悔はないが、まるで自分の心が何か別物に変わったしまったようで、その事に恐ろしさを覚えた。


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