第14話 旅の準備と新スキル習得

名前「藤宮そら」 職業「無職」 種族「異世界人」 レベルなし


HP260/260 MP260/260 SP260/260


筋力…250(+1)  体力…250(+1)  素早…250(+1)

魔力…250(+1)  器用…250(+1)  幸運…250(+1)


スキル「ウォーキングLv25」

効果「どんなに歩いても疲れない(一歩歩くごとに経験値1習得)」

経験値カウンター 7800/26000

スキルポイント 6


習得スキル

「鑑定Lv6」「鑑定阻害Lv4」「並列思考Lv3」


「ソードマスターLv4」「身体強化Lv5」「気配察知Lv6」「自然回復向上Lv2」


「魔力操作Lv5」「生活魔法Lv5」「空間魔法Lv2」


 改めてスキルを確認する。

 護衛の依頼で一緒に行動する間は新しいスキルは必要ないと思う。

 問題は一人になった時。だから準備は必要。

 方針としてはソロで活動する。ルリカたちに付いていくのも手かと考えたが、気配察知のレベルが上がったことで色々と分かったことがある。だから一緒に行くのは危険と判断した。

 では、それを踏まえてどうすればいいか……習得可能スキルを確認して決めた。


 気配遮断は気配を消して相手から認識できないようにする。相手の力量により効果が出ない時がある。


 錬金術は素材を使用してアイテムを作成する。MPを消費することで品質を上げることが出来る。


 ひとまずはこれぐらいかな、と思い。一つのスキルのところに目が留まる。


 料理は素材を使用して美味しい料理が作れるようになる。アシスト機能あり?


 戦闘には向かないし、覚えたからといってそれでお金が稼げるか分からない。

 けど、だが、しかし。自分で料理して、美味しいものが食べられるようになったら、生活の向上に繋がるのでは? と思わずにはいられない。

 向こうでも料理をしていたのである程度は出来るかもと思っていたが、材料と調味料の壁を前に上手くいかなかった。材料は未知の食材が多いし、調味料も豊富にあるわけじゃない。

 三十分ほど悩んだ末、料理を覚えることにした。そもそも魔王を倒すわけでもないし、この世界で死なないように生きて、それなりに楽しく生活出来ればいい。

 それなら快適な生活を送るためのスキルをとってもいいんじゃないか。と、自分に言い聞かせた。

 明日からまた頑張って歩こう。

 とは思ったが、出発までの二日間は依頼を受けないで、買い出しを済ませて宿にこもった。

 勿体ないけど薬草を買って、錬金術でポーションを作る。効果は微小、小回復など、回復力の低いポーションが出来上がった。

 これらは収納魔法(アイテムボックスと名付けるか)にしまい、ある程度出来たら売るのもありか。規模の小さな村なら、その場で売ることも可能。ただし品質を証明するものがないから、買い叩かれるかもしれない。

 最終的にポーション類を売るのにどこかのギルドに入る必要があるが、少なくともこの国で登録するつもりはない。

 気配遮断は息を潜めて気配を消す(使い方はスキルが教えてくれる)。それを常に使いながら熟練度を上げていく。まだ集中しないと上手く発動できないので、自然に使えるようになるのが理想だ。これは並列思考さんにも頑張ってもらおう。

 料理に関しては女将さんに頼んで台所を借りたので、試しに作ってみた。遠目に見ていた大将が色々教えてくれたので、どうにか形だけは出来た。味付けが薄かったから、味はイマイチでした。


 これで残りスキルポイントは3。

 あとはそろそろ職業を覚えようかと思ったが、鑑定が上がってきたことによって職業を選択した時に表示される文字が読めるようになってきた。あともう少し上がったら、完全に判読できそうなので、それから選択することにした。

 職業もとっかえひっかえ変えることが出来るならいいが、一度選んだら変えられないなんてことになったら後悔しそう。それともこの世界にも、転職できるような神殿がどっかにあるのだろうか?

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