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この部屋は床一面カーペットが敷かれてます。そのカーペットは歩くと一時的に足跡がつくタイプのようで、ドアから点々と足跡がついてました。その足跡はベッドの向こうへと続いてます。兵はニヤッとすると、わざとらしく大きな声を発しました。
「あー、ここもいねぇーかー!」
バタン! ドアが閉まる音。ベッドの向こうで小さくなっていた姫は、ふーっとため息をつきました。が、
「みーつけた!」
突然の声。姫ははっとして顔を上げると、ベッドの上に寝そべって姫の真上に顔を出してるグラニ帝国軍の兵が。
「きゃーっ!」
姫は思わず悲鳴を上げました。兵はその姫に右手を伸ばします。
「がははっ! オレたちに歯向かうとどうなるのか、思い知らせてやるぜっ!」
姫は右手で首からぶら下げてるブローチを握りしめました。
「
すると兵の身体がベッドごと吹き飛ばされました。悲鳴をあげる兵。
「うぎゃーっ!」
その音を聞いて数人の兵が部屋に入ってきました。
「なんだ!? なんだ!?」
飛ばされた兵は左手で右手を握ってます。なんとその手は、手首から先がなくなってて、切断面から鮮血が噴き出てました。
「ぐぉーっ、いてーよーっ!」
今部屋に入ってきた兵たちが姫をにらみました。
「このくそガキがーっ!」
「
姫は再びブローチを握り掛け声を発すると、姫の身体は淡い光の球体に包まれました。兵の1人が持っていた刀剣を大きく振り上げました。
「なんだ、こんなもん!」
兵が思いっきり刀剣を振り下ろしました。が、刀剣は大きく弾き飛ばされてしまいました。驚く兵。
「な、なんて頑丈なんだよ、これ?」
なお、
「オレに任せろ!」
そう言うと、別の兵が右手のグローブの紐を締め直して、
「くっそー!」
その兵は両手で拳を作って、大きく振り上げました。そして再び
「うぉーっ!」
すると
「え?・・・」
兵は2度、3度と
「えへへ」
兵は今度は両手の先を球体のひびにこじ入れました。球体を裂く気のようです。思いっきり力を入れる兵。
「うぉーっ! くぉのーっ!」
ミシミシミシ・・・ ひびはさらに拡大していきます。姫はブローチを握りしめ、祈るように眼を閉じました。
「お願い、私の祖先様。私を守って! お願い!」
が、バリーン、ついに
「へへへ・・・」
姫の顔から血の気が引きました。
「ああ・・・」
兵は右手を伸ばし、姫の首を、のどを掴みました。
「さーて、どうしてくれようか!」
兵は右手だけで姫の身体を持ちあげました。
「離して・・・」
姫は右手で兵の腕を振りほどこうとしますが、まったく歯がたちません。脚をばたつかせるだけ。兵は笑いながら、
「ほんとうだったらみんなで輪姦てところだが、空中要塞に張り付いてる
姫ののどにかかる手に力が入ります。姫の顔がさらに苦しくなってきました。
「うぐっ・・・」
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