二人の少女の友情を、非常に淡々と、しかし奥深くで繋がっているその形を読ませてもらいました。
観覧車を、「家族の乗り物」と例えたところにはっとしました。家族だからこそ、どうにもならないものがあることを、上手く例えた言葉だと思います。
あとりも純も観覧車に乗れていないけれど、この先の未来を明るく思わせる締めくくり方が好きです。
最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
コメントおよびレビューをありがとうございます。
観覧車に乗るのではなく、見上げるだけなのはどういう心境なのだろう、と想像したとき、観覧車の密室性に気が付きました。
親しい人同士でないと乗れない、でも乗りたい。そういう心境を突き詰めた結果、このお話ができあがりました。
同題異話は、普段なかなか書けないジャンルに挑戦することができ、楽しいです。
お読みいただきありがとうございました。
『悩み、迷い、進む。青少年の物語』企画への参加ありがとうございます。
世間的に見れば問題のない家族のはずなのに、なぜか距離を感じてしまう。そんな女子高生の心境を感じられる作品でした。こういう小さな違和感を覚えている子って意外とたくさんいそうですが、問題が表面化しない分、シンパシーを感じる人と出会うのは難しいかもしれませんね。
あとりも純も、いつか時間が経って、観覧車に乗ってもいいと思える家族を持てるといいなと思いました。