第9話 選択

写真を撮るのは楽しい。


でも、それで終わってしまっている人が実に多い。


私は、写真を撮る。撮った中から、良いものを選択する。


何枚かを写真に焼く。焼くときにも、大きさや、紙質などを選択する。


その後、アルバムに入れたり、額に入れたりする。


撮る → 焼く → 飾る までをする人は少ない。


私は、そこまでして初めて写真の価値があるのかなって思う。


だって、デジタルのままじゃ、将来に残すのは難しいでしょ。


今、PCの目の前には、パートナーの写真が、額に入れて飾ってあります。


パートナーの事が好きだから、見ていてとても気持ちがいい。


10代の子供じゃないんだからって思うけど、


写真を飾るっていう文化はとても大切な文化だと思う。


記録を残す。その記録を大切にする。


それは、人生を大切にしていることに等しいのだと思います。


自分や家族の人生を大切に考える人は、


きっと人からも愛される存在になり得る人だと思います。


あたしは、つくづく思っています。


自分を愛せない人に、他人を愛することはできないって。


自己愛とは、利己的なものだけじゃない。


まず、自分の存在を認めることができて、初めて他人のことも認められる。


そう思います。


綺麗に撮れていなくても、いい。


めかし込んでなくてもいい。


それでも、写真を飾ることは、とてもいいことだと、私は思います。

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