第7話 お客様からのプレゼント

昔、ある店の店長をしていた時のこと。


私は、お客様から頂いたものがある。


牛乳パックを再利用して作った、名刺入れや、


何重にも重なった、折り紙で作った箱。


海外旅行のお土産の香水。


プレゼントしてくれたのは、


近所のおじいさんだったり、


保育園の園長先生だったり、


社長夫人だったり、様々。


そうした、お客様との一対一、人と人との交流は、


私の心を和ませてくれる。


客商売をしていてよかったなって思う。


だって、嫌いな人にはプレゼントなんて送らないでしょう。


お金だけじゃなくて、人と人がつながる社会って、とても素敵。


だけど、人から頂いたものってなかなか処分に困る。


自分で購入したものと違って、


人の「想い」がそこには詰まっているから。


そうすると、どんどん「思い出の品」に囲まれて、部屋が狭くなる…。

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