第6話 親父の写真

結婚をしたのを契機に、自分の写真の整理を始めた。


お父さんの撮ってくれた私の写真。


改めて、まじまじとお父さんが撮った写真を見ると、


「すごいなぁ」って思う。


ピントのバッチリ合った写真。


一瞬の光や、表情を捉えた写真。


当時はデジカメも普及していないし、マニュアルのフィルムカメラだっただろうに。


「自分の子供の写真を綺麗に撮りたい!」


っていうお父さんの気持ちが伝わってくる。


写真を通して、伝わる愛情。シャッターを押しているカメラマンの気持ち。


それが伝わる写真。


私も写真を勉強していたから、それが感じ取れる。


写真をやっていてよかった。親になってよかった。


お父さんの大切な思いを理解できて、嬉しい。


お父さんに感謝できた。


自分も、子にこの大切な想いを伝えていきたい。


素直にそう思えた。


写真の持つ力に感動させられた。

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