グラヴィスのキャラ設定と休載のお知らせ

今週は忙しくて書く時間を十分にとれなかったので休載にします。

代わりに前章のラスボスさんのキャラ設定を置いておきます。


●グラヴィス・イークエス=グラディオデイ(男/43歳)

 ・ナーヴフィルデ法王国の聖騎士団長

 ・ディアス教信者

 ・ディアス第一

 ・剣帝

 ・名前の由来→「真面目・騎士=神の剣」

 ・妻の名前はアルテンシア。娘はアイリス、息子はゼルドリス(前騎士団長の名前)

 ・イメージ→理性的な狂信者

【属性適正】

 火:1.5 水:1.2 土:1.7 風:1.8 光:2.0 闇:1.0


【性格】

 質実剛健。過度な贅沢はしない。どちらかと言えば寡黙。

 自分に厳しく、他人に優しい、を地でいくため、部下には慕われている。基本的に誇り高い、騎士道精神を体現したような人物。一方で、信仰の為なら手段を択ばない冷徹な一面も併せ持っている。

 基本的には怒らないが、相手が自らを不用意に危険にさらすような真似をすると怒る。


 人族至上主義だが、他種族を劣った庇護対象として見ているため当たりは柔らかい。


【好き嫌い】

 ・好き:信仰、国民、国、家族、訓練、焼き菓子

 ・嫌い:無駄死に


【経歴】

 生まれも育ちもナーヴフィルデ法王国。代々騎士を輩出する子爵家の次男として生まれた。兄弟は上に兄と姉一人ずつ、下に弟が二人いる。末の四男以外は国内で他家に嫁いだり家督を継いだり、その補佐をしたり。四男だけは成人してすぐに国外へ出奔し、実家を勘当された。彼のことは今でも気にしている。

 もともと長男の予備として学び、順当に行けば補佐役として収まるはずだった。そのため、成人までは国立の学校へ通い、貴族や騎士として必要なことを学んだ。

 成人(法王国では17歳)してすぐの頃、国内の迷宮でスタンピードが起きる。これの鎮圧が彼の初任務だった。この時の武勲で一代だけの貴族位である名誉男爵位を賜り、独立する。自動的に彼の立ち位置には三男がつくことになった。このことでは特に確執はない。

 それから小さな武勲を重ねていき、順調に騎士団での地位を高める。グラヴィスが法王国の最精鋭、『聖騎士』に選ばれたのは、若干22歳の時だった。これは歴代でもかなり早い。『聖騎士』となるに伴って、彼の爵位は名誉子爵となった。この時点で実質的な地位は実家のイークエス子爵家を超えたため、兄嫁から煙たがられるようになる。

 そしてグラヴィスが27歳となった折、隣国との戦争が勃発する。彼が前線で指揮官として挑んだこの戦争は、五年ほど続いた。その内に当時の聖騎士団長が戦死。現在でもグラヴィスを支える副団長の推薦と、敵主力の首級を上げた功績によってグラヴィスは『聖騎士団長』となる。前団長は敵の大規模魔法から味方を庇った傷がもとでの戦死であり、それは彼の目指すべき騎士の姿として心に焼き付いた。

 また、『聖騎士団長』への抜擢の他、武勲によって彼は名誉侯爵となり、同時に伯爵位を叙爵する。領地は法王直轄地の内王都に近い位置と、それに隣接する先の戦争で跡継ぎの途絶えた子爵家及び男爵家の元領地が与えられた。

 これにより姉嫁の態度が一変。グラヴィスに取り入ろうとあの手この手を尽くし、時には兄から自分への乗り換えさえ提案してきた。流石にこれは兄も怒り、兄嫁は実家である子爵家へ帰される。(グラヴィスの地位が上がったため、同格の子爵家相手に強気で出られるようになった)その後兄は別の伯爵家から後妻を受け入れる。(幸いだったのは元妻との間に子どもができていなかったこと。正確にはそれが理由で離婚したのであって、グラヴィスのことは口実に過ぎなかった。本気で怒ってはいたけれど)

 グラヴィスが28の時、兄嫁とは別の伯爵家から妻を娶る。貴族には珍しく、ほとんど完全な恋愛結婚だった。それから一年後、兄が世継ぎを授かったすぐ後に彼の妻も長女アイリスを身ごもる。続けて32歳となった四年後、跡継ぎとなる長男ゼルドリスが誕生する。名前は理想とする前聖騎士団長の名前を貰った。

 同年、砂漠の民の行商によってグロスフィルデ神聖王国の滅亡とともに行方不明となっていた禁書が法王国に持ち込まれる。そこにはディアス召喚の方法が記されていた。グラヴィスは法王の命により、先の戦争で支配下に置いた隣国の国民を強制的に集め、その儀式を実行。儀式を行った司祭一人と捕虜およそ五百人を犠牲にして、ディアスの眷属神を名乗る存在を召喚する。(嘘。正体は力を押さえた管理者イブの分体)

 その眷属神に、ディアスは邪神とその手先の西大陸に坐す魔王アルジュエロによって滅ぼされた(真実)と聞き、教皇やグラヴィスらディアス教信者は酷く動揺する。加えてディアスを復活させることは出来るが、世界の理により眷属神にはそれを実行できない。ならばと、法王国は国を挙げてこれに取り組むことを決定した。

 そうして呼ばれたのが翔たちだった。グラヴィスが40歳の時のことである。


 計画では、魔王の足止め役、つまり捨て駒と、周辺国に対する肉壁、ディアス復活のための生贄が必要だった。異界の住人とはいえ、自分たちと姿かたちを同じくした人間、それも年端もいかないような子どもを使うことには心の奥底で抵抗を覚えたグラヴィス。しかし彼は信仰を優先する。指南役として名乗りをあげたのは、自身の立場を鑑みたうえで、犠牲にする少年少女たちへの責任を果たそうとしたためであった。

 翔たちが敵として目の前に現れた時、彼は自身を、翔たちの乗り越えるべき壁であるとし、報いなのだと言い聞かせて剣を向ける。神敵を殺すために、神の剣(グラディオデイ)として。

 そして翔に敗れると確信した時、彼は迷いを見せた翔に促し、壁を越え先へ進むよう導く。


 彼が最後に残した言葉は、翔たちの心に深く刺さる楔として残った。

 この時のグラヴィスの表情は、とても満足気なものであった。


【見た目】

 髪:くすんだ金髪のオールバック。

 目:少し鋭い。微笑むと優し気な印象に。

 顔:渋いオジサマ。

 体:鍛え上げられた屈強な肉体。

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