10話 恋人昇格
マンションに帰り、部屋へと入る。
実は俺はすでにあることを心に決めていた。
今日一日サリーちゃんと過ごして、やはりと決めたのだ。
「今日は色々と買いましたし遊くんは大丈夫ですか。良ければ先にお風呂でも入ります?」
サリーちゃんは買った荷物を床に置きながら夕食の準備へと取り掛かろうとしている。
でも俺はそんなことは構わず、サリーちゃんを後ろから抱きしめた。
「きゃっ、遊くんどうしたんです。積極的ですけど……」
「今日一緒に過ごして決めたんだ。俺……やっぱりサリーちゃんの恋人になりたい!」
言った。
一世一代の告白だった。
自然とサリーちゃんを抱く両手に力がこもる。
「……遊くん。恋人昇格ですけど、言いましたよ。いつでも……無条件に可ですっ!」
そういいながらサリーちゃんは俺の腕の中で体を反転させて、正面を向きキスをした。
「これが答えですよ遊くん。やっと言ってくれましたね」
「ああそうだよ。サリーちゃんといつまでも一緒にいたいって今日はっきり思ったんだ」
俺もキスを返す。
最初は軽く、でも何度も繰り返す。
次第にキスは熱を帯びて、熱いディープキスへと姿を変える。
「遊くん……」
「サリーちゃんっ」
キスは熱を帯びて、やがて俺とサリーちゃんはサリーちゃんの部屋へと向かう。
そして二人は求め合うようにベッドへと―――――
―――――4時間後。
俺とサリーちゃんはベッドで二人横になっていた。
初めての夜は熱く求め合ったがまだ体は熱い。
既に互いにパジャマに着替えているが、サリーちゃんを熱く抱きしめてしまう。
「サリーちゃんっ!」
「もう遊くん苦しいですって。でも本当に私のこと愛してくれるんですね。いろいろと愛を感じました」
「そうだよ。サリーちゃんなら一生愛せるって今日はっきり思った。こんな気持ち初めてさ」
「そういってくれて嬉しいですよ。遊くん。愛してます」
サリーちゃんも抱きしめ返してくれる。
こうして二人の熱い夜は更けていった。
終わり
ニートの俺が家を追い出されたと思ったら推しの人気アイドルと同棲生活を送ることになった件 @kalula
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