第10話 反則、その後。

「じゃ、誘います」

と言って、キスをした


誰がどう見ても、誘導されたのだけど


出石さんの手のひらでコロコロと転がされてる私が見える

もう、何をどうしても出石さんには敵わないのだから仕方ない


私のキスに、余裕で反応し応えてくれる

主導権を渡さないように、さらに深いキスをする


「ん…みきちゃ..ん」

「なんですか…」

キスは徐々に首筋へと

「キスが上手になってる?」

「誰のせいですか?」

耳を軽く舐めたら、みるみるうちに赤くなった


「ベッド、行きましょう!」

今日は誘うのだ、形だけでも。

なので、手を引いて歩く


なのに

寝室に入った途端

「ひゃっ」

うなじにキスをされて変な声が出ちゃった

そのままバックハグされる


「ちょ、真由美さん!そんなに好きなんですか?ポニーテール」

「だめ?」

「だめじゃないけど、それじゃ私じゃなくても…」

「ん?」

「ほかの人がポニーテールしてたら?」

「つい目で追うかもしれないけど、欲情するのは美樹ちゃんだけだよ」

ハグされたままだから、熱い吐息を首筋に感じてしまう


「真由美さん、もう無理です」

ハグを解いてベッドに押し倒し

「今日はこのままで。髪を解かないので私が上ですよ?」

と宣戦布告だ


出石さんは嬉しそうに目を細めた。




まだほんのり赤い、形の良い耳たぶを食む

ほんの少し身じろいだ

「我慢…してます?」

顔を覗き込むと


視線が揺れた


返事はなかったけれど

それだけで分かる

「可愛い」

「もう…」

何か言われる前に口を塞ぎ

服の上から胸を揉む

「ん…」

吐息が漏れる

「柔らかい…」

「いちいち感想言わないの」

「だめですか?」

「恥ずかしいもの」

「やっぱり可愛い」

「そんなこと..ない...」

服の下から手を滑り込ませる

ブラ越しの愛撫をしながら聞く

「ねぇ、真由美さん」

「な..に..」

「入院中にポニーテールしてたけど、もしかしてその時も欲情してました?」

「え…そんな..」


目が泳いでる


「してたんだ」

「…ごめん」

ブラも外して直接触れる

「嬉しいです」

耳元で囁く

「脱がせていいですか?」

「ん..美樹ちゃんも」

「はい」

お互いに脱がせあいながら

キスをし合う

「真由美さん、綺麗です」

「だから..そんなこと…ないから」

「そんなことありますよ」

形の良い乳房に触れ

乳首を口に含む

「あっ...うぅっ..ん…」

徐々に喘ぎ声も大きくなってくる

喘ぎながらも、首、肩甲骨、背中を優しく撫でてくれるから気持ちよくて

左右の胸を交互に攻める

こうやってずっと触れ合っていたい

「ん....みき..ちゃ」

反応が大きくなってきて腰が浮く

「はい」

右手を腰から下腹部へと這わせ秘所へ

「あっ」

軽くのけぞった

「すごい..」

「...っ」

そこは愛液で溢れていて

「焦らしすぎました?」

「だから...聞か..ないの...あっ」

液を掬って蕾を刺激する

「真由美さん」

「ん…みきちゃん」

「キスしていいですか?」

「ん..して..」

下腹部に顔を埋める

「え..そっちじゃ...ない」

焦った声を無視して舐め上げる

「あっ..だめ..」

言葉とは裏腹に身体は反応する

手で広げ皮を剥くようにつつく

低めの喘ぎ声を聞きながら

夢中になっていたら

頭を掴まれ

「あっあぁーー」

大きく反応した

「真由美さん?」

顔を上げると

「みきちゃん来て」

と両手を広げる

覆い被さるように肌を合わせ抱きしめる

「ちゃんとイケました?」

「うん。少しこのままで...余韻を..」

「はい。真由美さん...大好きです」


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