狩人を設立し、その後死んで尚もユキを乗っ取り、リンたちを苦しめたダクト。
神と崇められていた現在の姿を読んだ当時は獣人や吸血鬼を滅ぼそうとする執念深い、亡霊のような存在だという印象が強かったですが、こうして詳しい背景を知ってしまうと責めにくいです。
銀の華に登場する人物は敵味方関係なく、どこかしら悲しみを抱えていて完全な「悪」といった人がいないので、憎みきれないんですよね。
ダクトも生きている間にリンたちの銀の華に出会えてたら救われたのかなと思ってしまいます。そして、アリーシアやクリウスの行動や心境を見ると、この過去の話は悲しいものに感じてしまいます。
次は高崎美里ですか。彼女は初登場の性格が好印象だったので、正体を知ってすごく驚いた印象があります。
どのようなお話なのか、楽しみにしています。
作者からの返信
功野 涼しさま
いつもお読み下さり本当にありがとうございますm(__)m
ダクトの過去、わたしの中ではかなり残酷な部類に入ります。
確かにおっしゃる通り、執念深い亡霊です。しかし、彼にもそうなるべくした理由があったのですよね……。
書いていて、辛い部分がありました。
みんな何かしらを抱えていて、それを受け止めて生きています。
完璧な悪も完璧な正義も、この物語の中にはないのかもしれません。
せめてダクトが死ぬ前に銀の華に出逢っていたら、現在の出来事は起きなかったかもしれませんね(>_<)
勿論、彼が死んだ後に起こした出来事は、許されるものではありませんが。
美里、その豹変ぶりはわたしも「おいおい」と思った記憶があります。
彼女の過去の一部と現在、それぞれ描けたらと思っています(*^^*)
ダクトの悲しい過去が。
こういう詳細が、物語に深みを与えますよね。
作者からの返信
アメさま
こちらもお読みくださりありがとうございますm(__)m
この短編集は、本編と章立てを連動させています。各章のキャラクターは基本的に敵キャラが多くなっておりますが、それを挟むようにして銀の華主要メンバーのお話を入れています。
キャラクターによっては、本編の先の方の話が入っていることもありますが、そこを含めて楽しんで頂ければ嬉しいです(*^^*)
ダクトは悲しみから黒に染まってしまいました。あんなに幸せだったことを考えると、悲しくなってしまいます。
それぞれの人物の物語、楽しんでくださいませ!