人命の価値をどう扱うかで物語が決まる
拙作の連載「医・療・崩・壊」でも触れたのですがこの「人命のコストをどう扱うか」が結局は物語のカギを握ると思いますね。
利害が衝突して命のやり取りが発生するストーリーは多々ありますが、どうしても
倫理や道徳といった抽象概念から入りがちです。
物語展開そっちのけで「哲学」を登場人物が説く場面が良くありますが
結局のところ「正義とは何か」「強さとは」みたいな自分語りになってしまう。
そして「小異を捨てて大同につけ」とか言って人命を切り捨てるとか言い出すんです。
「多少の犠牲は…辛いが」って、おいおい。ヒーローのお前が言ってどうするよ、としらけてしまう。多かろうが少なかろうが犠牲になる当事者の痛みを理想論でごまかすなって思いますね。人命のコストをしっかり考えている作者は主題もストーリー展開も巧く作り込んである。
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