絶対正義を貫く作品はあるのか

そういえば円谷プロで多くの美術デザインに関わった彫刻家の成田亮がこんな事を言い遺しているのですね。

「人類に仇をなす宇宙人も祖国では英雄であり正義なのだ。従ってそれなりの『格好良さ』がなければならない」

これも相対的な価値観ですね。

ただ絶対悪というのは描写できなくもないですね。

確かウルトラシリーズにこんなエピソードがありました。

ガソリンが主食の星があって、ガソリンの窃盗罪が死罪であるという設定。

そこの囚人が地球に逃亡してきてガソリンスタンドを襲いまくるという。

で、その星から地球に通報があって見つけ次第、殺してくれと。


これは地球と異星の善悪価値観が合致して作品中で一時的な絶対悪、絶対善が成立したのです。

二つ以上の社会にまたがる普遍的な価値観をもってすれば絶対正義も描写可能です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る