第10話 予兆

「なあ、お前、いつまでそうしてるのさ?」


中庭で雲の数を数を数えている俺に軽武装をしたティナが声をかけてきた。


「雲、白い」


「なんでカタコト??」


「そっちこそ仕事はどうした?」


「今は休憩中なのさ!それに城内の見回りなんていっぱい兵隊いるんだし私がさぼっててもそんな問題ないのさ!」


「お前本当に休憩中なんだろうな?」


まあ仕事のことを俺がとやかく言えることでもねえけどな。


「それで?雲見るのそんな楽しいのか?」


「んー、そこそこ」


「…。」


「ん?どうしたティナ?」


「…。」


「ティナ?」


「—うがー!!めんどくせー!」


ドザザ!!


「ほら、揉め!いいから揉め!!」


俺に馬乗りになったティナは俺の両手をガシッと掴み両の乳へと案内した。


「はうぅ!なかなかやるな、お前…。」


俺の手を使った自慰で俺の評価がなぜか上がったようだ。

ちなみにティナのおっぱいはとにかくでかい。


「ちょっとなにやっているんですか!」


トイレから戻ってきたシエラに引き剥がされてしまった。


「うがーっ、離すのだー!」


「ひかる殿とのそういった行いは禁止したはずです!」


「うるさい!こんな辛気臭い顔していたら気になるのさ!元気が一番なのさー!」


どうやら、ティナは俺を心配してくれてたようだな。

…なんだか悪くことをしちまったな。


「ティナ、ありがとう。おかげで元気が出たよ」


俺は立ち上がり、精一杯の礼として真っ直ぐ頭を下げた。


「た、たしかに元気になったみたいだな…。」


「そ、そうですね!立派に…いえ!元気になられて何よりです!」


どうやら俺のムスコはまだ物足りなかったようだ。


それから数日後、帝都から遥か西、ガルムス獣王国にて。


「コレガ、雄ノ精液カ」


「左様でございます、獣王ガルムス様」


「コレサエアレバ、帝国ノ地ハ、我ノモノ」

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