第3話 来客者

「おーい、ヤリスさーん?」


俺の上で爆睡中のヤリスを起こす術がない。

そして拘束されているため、抱きしめたりイタズラするのも難しいときた。


「あぁもう!生殺しじゃねえかぁー!」


そんなこんなで我慢の時間が続くと思いきや、玄関扉をどんどんと叩く音がした。


「ヤリス!あんたなにやってんのよ!ちょっとでてきなさい!ヤリス!!」


やばっ、こんなところ誰かに見られたら一生お婿にいけん!

何とか誤魔化さねえと!


そんなこと考えてももう遅かった。


「ちょっと蹴るわよー!」


その一言と同時にドアは真っ二つに蹴り上げられ、体の小さな女の子がズカズカと入ってきた。


「ちょ、まって!こっちにこないで…!あっ。」


抗議虚しく、手錠をかけられ、ムスコをギンギンにした俺の目の前に年端も行かなそうな女の子が現れた。


「ぎゃややあああ!!オトコォオ!」


女の子は四つ足で俺の方へと駆け寄ると俺の顔の上でお座りした。


「ぶぉふぉお!!ぐ、ぐるじぃ!」


女の子の臀部の上には尻尾が生えており、よく見ると狐のような耳が生えている。


「はっはっはっはは!!!」


女の子はどこで覚えたのか、器用に前後に腰を動かし涎をダラダラと垂らしはじめた。


ドガァアン!!


急に轟いた破壊音と共に金属音まじりの足音が近づいてくる


「そこまで!」


凛々しくも可愛らしい容姿の甲冑娘が現れた


ドアがすでに破壊されてる家にわざわざ壁を壊して侵入してくるとか、またしてもやばい系な予感しかしないが…。


「そこの、その…」


甲冑娘が俺のアソコをちらちらと見ているのが分かる


「なんなのさお前!人の家に勝手に入ってさ!」


「ぷっぷはぁ!おい、獣娘!さすがにこれは死ぬ!」


「ちょっと!私の話を聞いてください!あなたには皇帝シャルティア様の銘により、謁見の間への動向を申し伝えます!…ってそこの獣人の子!」


「あれぇ?これはどうしたことでしょう?」


なりふり構わず腰を振る獣女。

こんな状況でやっと起きた淫乱女。

むっつり全開の女騎士。


この夢の世界が本当に夢でないことを願いながら、されるがままという選択肢を取ってみた。

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