第006話 半島急転

文帝

( ´ω`) 中国統一しますた


高句麗 百済

(||゜Д゜)||゜Д゜) ちょうヤバイ



中国400年の戦乱を隋帝国が制しました


平和が訪れると兵士が余ります

前代の統一王朝[漢]が誕生した時も朝鮮半島は

侵略されて北部半分を失っています

中国が平定されるというのは周辺国家にとっては

災厄が始まる事を意味します



文帝

( ´ω`) いや特に何もせんよ 国内復興する


高句麗

(;`Д´) 信じられるか! 殺られる前に殺る!


文帝

(; ´ω`) 売られたなら買うけども 愚かな



高句麗は隋に対抗すべく北方民族大同盟を画策

しますが隋にバレてしまい隋との戦争に

突入しました(598年)



───



新羅

(; ´∀`) ワォ好展開



元々は小国連合であまり強くない新羅は

高句麗の執拗な侵略に加え百済との境界紛争に

耐えかねて[中国に臣従する]事を早くに決めた国です

中国戦乱時代から隋朝までの中国の各群雄に

手広く友好のパイプを作っていました


戦乱中で朝鮮半島に介入できない中国各勢力は

これを好意的に受けとめており、新羅は何かと

ちょくちょく救援軍を貰えていたため何とか

国難を乗り越えていた状態でした



新羅は隋が朝鮮半島に介入した事により高句麗の

プレッシャーが軽くなったのを機会と見て

南部の百済との係争地域(任那領)の決着を付ける

べく動き出します


※任那連合は百済と新羅に東西から挟撃されて

滅亡してました(562年)



───



百済

(; ´∀`)ノ 隋様、仲良くしましょ!

高句麗倒してくれると嬉しいんですが!



百済はvs高句麗をスローガンに隋に歩み寄ります



文帝

( ´ω`)b okよ レッツ出兵


百済

(o´∀`) これで勝つる!ウチも出兵!


文帝

( ´ω`) あ、台風来たんでまた今度にする


百済

(; ´∀`) Σ


高句麗

(`∀´) …ふはは 百済を攻撃だ!


新羅

(; ´∀`) 任那領取るよ!


百済

(; T▽T) Σ フオォ!!




朝鮮半島の情勢が一気に動き出します



───



文帝

( ´ω`) 民が疲弊しとる 内政を重視するぞ



隋帝国の初代・文帝(楊堅)はいい感じの名君でした

歴然の武将でありながら僧員免許も取得する

マルチな才能の人でした


中国統一後はまず民政に取りかかりました


当時のメインだった[傭兵業]を[徴兵制]に切り替えました

[傭兵]は戦争がなくなると[山賊]にジョブチェンジして

しまうため、田畑を増やして兵士を帰農させます

廃藩置県を行い門閥貴族の力を弱め、民衆に

田畑を開放し用水路や運河を敷設します

400年の間にバラバラになった貨幣価値を統一します


そして[科挙]という公務員試験を導入します

これは政府役職を貴族が血統で嗣いでいたのを廃止し

きちんと能力ある者を登用する制度です


これら一連の改革は革新的で、後世の中国社会の

スタンダードモデルになります



文帝

( ´ω`) 宮殿などいらん 嫁も1人で良い


伽羅皇后

(`Д´) 息子(皇太子)が浮気性なので流罪にします!


文帝

:(; ´ω`);. 嫁は1人で良い…(ウチの嫁コエェ…)



贅沢もしませんでした

後に[開皇の治]と称えられる善政時代を敷き

疲弊の真っ只中にある中国を立て直していきます



───



厩戸王

(っ°∀°/⌒/⌒/ 文帝さんマジカッコイイ!! マジ帝王!!



情報の少ない時代ですがそれでもぽつぽつと

ヤマトに隋の話が伝わってきます

長い戦乱を終わらせただけでも偉大ですが

さらに画期的な政策を次々と打ち出す文帝は

まさに理想の君主像です

厩戸王は文帝に強烈に憧れていきます



厩戸王

(o´∀`) 百済じゃなくて隋とダイレクトで交流したい



厩戸王は朝鮮半島の政治軍事事情をヤマトに持ち込んで

ヤマトをいちいち混乱させる百済にメリットと同時に

デメリットも感じていました



厩戸王

(; ´∀`).o(馬子伯父さんが何て言うかなぁ…)

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