第4話
「はーい、終わりました!目を開けてもいいですよ!」
どのくらい時間が経ったのかはわからない。少し不安になりながら目を開けるとそこには今までの自分とは似ても似つかない精悍で真面目な男がいた。不良と文学少年を足して2で割ったようなイメージ。ヤンチャしてそうには見えず、だからと言ってひ弱にも見えない。力強く真面目な印象のある青年へと変わっていた。
それに不思議と勇気というか自信が湧いてくる。今ならなんでも出来る気がするのだ。
「お客さんには『勇気』『自信』を与えました。これがあれば選択肢があっても迷うことはなくなるでしょう。あと本当は一つだけですが、今回はサービスで『勇気』も付けちゃいました」
「え、でも代金は…」
「ご安心ください。私が最初に提示した金額と変わりませんよ。お客さんはかなり気にしていた様子でしたからね。当店からのサービスです」
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ
あっそういえば、この髪型はどうですか?」
「ええ、これで良いです。」
「ありがとうございます!それではドライヤーで乾かしますね」
ドライヤーで髪を乾かしてもらった。
「以上です。受付の方までどうぞ」
そこで俺はリュックサック、貴重品をいただき、
「ええと、4500円となります」
従来よりも少し安い値段であった。
「すみません、一万・・・」
こうやって、お金のやり取りをして店を出る。扉を開けるときにはちりんちりんと鈴が鳴った。
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