お風呂の後は…?
「じゃあ私先に上がって、晩御飯の手配しておくわね」
会議を終えたカロンさんが、湯船に波を立てながら立ち上がりながら言う。
「ありがと〜」
私がヒラヒラと手を振ると、カロンさんは優しく微笑んで浴室を後にした。
「お風呂がこんなに良いなら、晩御飯も楽しみです!」
「うむ、その通りじゃ!」
シュミカちゃんとイオちゃんは、わくわくして輝かせた目で言う。
「二人とも旅行楽しんでるねぇ。良かったよかった」
「アヤは楽しくないのかの?」
イオちゃんは、首だけ私の方に向けながら尋ねる。
「んー、楽しくないわけじゃないんだけど、どうしても明日のことが気になっちゃってさ。今回が依頼を受けるの初めてなわけじゃないのにさ」
「心配、なんですね?」
「うん、まあ。そうだね」
相槌を打つシュミカちゃんに、曖昧な返事を返す。
「大丈夫じゃよ、アヤ。わしらが負けるなんて言うことはそうそうあるまい」
「そうですよ。アヤさんは私が絶対守りますから」
二人は、ナーバスな気持ちになっている私に、力強く言ってくれる。
「ありがとう、二人とも。じゃあ、いつも通り頼りにさせてもらうね」
「はい!」
「うむ!任せよ!」
なんとも頼もしい限りだ。
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