晩御飯!

その後、3人で楽しく髪を乾かし合った。

「アヤ、イオ、シュミカ、支度終わったかしら?」

浴衣姿を着たカロンさんが、浴室に私たちを呼びにきた。

おお、水色の浴衣可愛い。

「あれ、みんな用意してた浴衣着てないじゃない」

「「「ふぇ?」」」

カロンさんに言われ、3人で顔を見合わせて首を傾げる。

「そんなのあった?」

私の返答に、やれやれと言った表情を浮かべるカロンさん。

「これ、を!着なさい!」

赤色、黄色、紫色の浴衣をイオちゃん、シュミカちゃん、私の順に手の上に乗せて行く。

「え、室内着じゃダメなんですか?」

「カロンの趣味…?」

「晩御飯は浴衣じゃないと、食堂行けないの!私に言わないでよ!」

シュミカちゃんとイオちゃんに、力強く言い切るカロンさん。

真面目なカロンさんは弄りがいがあって楽しいけど、遊びすぎちゃダメだよ、二人とも。

ほどほどにしなきゃ。


「とにかく、あと5分で着替えなさいね。わかったかしら!?」

「浴衣着れないけど…」

私が小さくぼやくと、イオちゃんシュミカちゃんも同時に頷く。

「ああもう!やってあげるから一人づつきなさい!」

カロンさんは苦笑しながら、手招きする。

着たことないんですよ、ごめんなさいね。

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