方針会議at露天風呂

「じゃあ折角みんな集まったことだし、方針会議でも始めましょぉか」

私から見て、対辺に位置するカロンさんがみんなに向かって言う。

「お風呂で会議って私たちが初めてなんじゃない?」

「お風呂で会議って良いですねぇ…」

「ぬくぬく…」

3人揃って、ぬくぬくしながら返事をする。


「今日はこの後旅館を楽しんで、明日は1日依頼消化を頑張りましょうか」

「「「はーい」」」

3人揃って間延びした返事をする。

「ほんとに聞いてる?」

「聞いてるよぉ〜」

私が返事をすると、カロンさんにジト目を向けられる。


「明日はどうするんですかー?」

「観光でもしなーい?」

「良いね」

シュミカちゃんが尋ねるも、私とイオちゃんは半ば脊髄反射で答える。

要するに、ほぼ何も考えずに答えている。


「まあじゃあそんな感じでいいわね?」

「うん、良いと思うよ〜」

「ですね〜」

「うん」

グダグダした、浴槽内で対流し続けるお湯の流れのように、方針会議はお開きになった。

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