露天風呂!
「あはは、死ぬかと思ったよ」
「あははって、ほんとに死んじゃったらどうするのよ」
「まあ、その時はその時みたいな」
私たちは、涼しい風に皮膚を撫でられながら、露天風呂に浸かっていた。
実際問題かなり焦った。
ふっつうに走馬灯見そうだったもん。
「依頼消化に来ましたけど、お風呂で頭打ってぽっくり逝っちゃいましたとか、洒落にならないからね?わかってるの?」
「わかってますって」
カロンさんは私をまっすぐ見つめながら言う。
こう言う時は、しっかり者なカロンさんであった。
「アヤさん、カロンさん! 来ちゃいました」
「大浴場飽きたからきた」
程なくして、二人が戻ってきたかと思うと、浴室に入ってくる。
「二人ともおかえりなさい。折角だし一緒に入りましょ」
「「はーい」」
二人は揃ってカロンさんに返事をすると、慣れた手つきで衣服を脱ぐと、掛け湯をしてお風呂に浸かる。
「「ふぅ…」」
二人とも肩までお湯に浸かると、目を閉じ、揃ってため息をつく。
みんな揃ってお風呂、久しぶりだなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます