お風呂♪お風呂♪(アヤ&カロン)
「思った通り、いい旅館でよかったぁ」
「最高ね」
私たちは揃って、檜でできた風呂に肩まで浸かりながら呟く。
窓の外には夜半の月が望め、目の前には芸術作品とも比肩しそうなカロンさんがいる。
「はぁぁ。幸せ」
「なんで私を見ながら言うのよ」
私の呟きにカロンさんが苦笑する。
「アヤ、露天風呂もあるみたいだから行かない?」
「もちろん行くよ!」
ザバァッと音を立て、湯船から立ち上がると、カロンさんは庭へと続く扉を開ける。
私もその後を追って立ち上がる。
「きゃぁっ!」
と、湯舟から出て床を踏んで歩き出した途端、突然視界が横転する。
あ、まずい。
浴室で転んだか。
レベル1の体力で耐えられるかなぁ。
「ノン・グラビティ!」
私の頭の中に走馬灯が過りかけた矢先、カロンさんの凛とした声が耳に届く。
次の瞬間、私の体は無重力状態となりふわふわと浮いて、床に激突することはなかった。
「アヤ大丈夫!?」
魔法を解除して、無重力状態から一気に重力がかかり、地面に引っ張れれる私の身体を、中腰になったカロンさんが優しくキャッチしてくれる。
「気をつけてよね。でも、無事でよかった」
「う、うん。助かったよありがと」
私がお礼を言うと、カロンさんは優しくギュッと抱きしめてくれる。
「全く、私の少ない魔力で魔法が作用する時間内にキャッチできてよかったわ」
あ、あのぉカロンさん。
少し離していただけないと、貴女の豊満なお胸が当たって・・・。
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