旅館にて

「「「「おおおー」」」」

つい4人揃って感嘆を溢してしまうほど、立派な旅館だった。

ラーナ大陸の東にある、ケスティ式のデザインだと言う。

珍しい木製の建物で、広い庭がある。

庭には、シシオドシ?とか言う、カポーンって鳴る装置が置いてある。

よくわからないけど、高いだけはある。

そんな気がする。

「アヤ、早く受付してきてよ」

珍しく、前のめりな姿勢でイオちゃんに背中を突かれる。

「今行ってくるから待ってて」

イオちゃんが珍しく乗り気だ。気に入ってもらえたのだろうか。


「あの、予約していたアヤですけど」

「アヤ様ですね。どうぞ、3日間ごゆっくりとお過ごしください」

受付の人は、笑顔で私にルームキーを手渡してくれる。

「では少しご説明をさせていただきます」

受付の人は笑顔で館内図を見せながら、説明をしてくれた。

3日間、館内で自由に過ごしていいとのこと。

料金はギルドが持つ。

部屋は、別棟大広間を用意していて、部屋の中にお風呂がついているらしい。

2階に、大浴場も完備していると言う。


「では、ごゆっくりおくつろぎくださいませ」

受付の人は腰の前で両手を重ね合わせ、にっこりと微笑んだ。

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