お宿へ!
衛兵さんは、お城の中に私たちを案内すると、途中で違う人に交代していた。
さっきの人にまだ聞きたいことあったのに。
まあ、今度見つけたら聞こ。
「こちらが王の間で御座います。くれぐれも粗相の内容にお願いいたします」
分厚い扉の前で、衛兵さんは会釈をすると、元のところへ戻って行った。
「じゃあ私が基本応答するから、みんなは後ろで怖い顔してて。手早く済ませて宿にいこ」
3人は無言で頼もしく頷く。
「じゃあ、行くよ」
私は、レベル1の非力な腕に力を込めると、扉をググッと前へと押し開けた。
結論から言うと、王様への謁見は拍子抜けなくらいすぐに終わった。
頑張ってくれたまえ的なことを言われると、すぐに追い出されたと言う感じだ。
余り歓迎されてないのかな?
ま、こっちも長居する気はないし、ぱっぱと終わらせて帰ろ。
「じゃあ、王様の所に行ったことだし、今日の宿に向かおっか」
「やっと終わったか」
「なんか無駄に疲れたわねぇ」
「早く宿に向かいましょう! お腹ペコペコです」
3人は、お城からの帰り道、口々に愚痴をこぼす。
「そうだろうと思って、宿は良いところをお願いしたから、期待しててね!」
「「「はーい」」」
さあ、いざ旅のお宿へ!
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