第弍章

遠征依頼

「じゃあそろそろ暗くなってきたし、帰ろっか」

「「「はーい」」」

私たちはいそいそと撤収準備を始めて、物の1分で帰る準備が完了した。


「美味しかったです〜」

「お腹いっぱい」

シュミカちゃんとイオちゃんが口々に感想を歩きながら言う。

喜んで貰えたみたいで良かった。

と言っても、今回私はほぼ何もしていないけれど。

「そういえば、アヤ」

「ん?」

先頭を歩いていたカロンさんが振り返りながら言う。

「今までめんどくさくて放置してた、遠征依頼受けてみないかしら?」

「え、あれやるんですか?」

シュミカちゃんは、苦虫を噛み潰したような表情で言う。

「どんな内容なの?」

「確か、隣国シェーラの王に謁見して滞在許可をもらって、領地内の魔物討伐補助だったはず」

イオちゃんが嫌そうに言う。

うん、私もそれ聞いて嫌になった。

「え、それ受ける意味ある?めんどくさいだけじゃない?」

「それが、報酬が結構豪華でして」

シュミカちゃんが腕を組みながら言う。

「如何程いただけるんで?」

「魔物から取り返した領地の中で、優良な所を300坪だそうです」

「是非行こう!」

早速行かなければ。

うん、すぐ行こう!

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