それともトースト?

「ただいま」

「今戻ったわ」

イオちゃんとカロンさんが、20分ほどで買い出しから戻ってきた見たい。

その間に、私とシュミカちゃんは、パン作りの器具の準備、洗浄を済ませていた。

これでもう作れるね!

「では小麦粉は奥へ運んでおいてください。一袋だけは厨房の卓上に置いておいてください」

「わかったわ」

シュミカちゃんの指示で、カロンさんが小麦粉を奥の部屋へと担いでいく。


「じゃあ、みんなで作ろう!」

「「「おー」」」

こうして、4人揃ってのパン作りが始まった。

「まず、ボウルに小麦粉を量り、砂糖、塩を加えて、よく混ぜ合わせます。次に、牛乳で溶いたイーストと卵黄を加え、全体を混ぜます」

「うん」

イオちゃんが、私の指示通りに手際良く材料を混ぜ合わせていく。

すっかり慣れた手つきだ。

「粉気がなくなったら無塩バターを加えざっと混ぜ合わせて、ひとつにまとめる、だよね?」

「さすがイオちゃん、そうだよ」

すっかりイオちゃんは作り方をマスターしたみたいだ。


「はい、じゃあこれ二人で一個づつ伸ばしておいて」

私とイオちゃんがそれぞれ混ぜあわせた材料を、シュミカちゃんとカロンさんに一つづつ渡す。

「伸ばして、こねればいいんですよね?」

シュミカちゃんも、イオちゃんに負けず優秀だ。

すっかり私、いらないんじゃ?

「うん。よろしくね」

「わかりました」

「任せて」

二人は、両手でパン生地をこねこねし始めた。

うん、いい感じ!

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