パンにする?

「じゃあまず、材料買い出しに行く人と、器具とかの準備する人にわかれよっか」

「わかりました」

「うん」

「いいわよ」

3人が同時に頷いて返事をした。


「じゃあいくよ、じゃんけん、ぽい!」

私がパー、イオちゃんがグー、カロンさんもグー、シュミカちゃんはパー。

「お、綺麗に分かれたわね」

カロンさんが頷きながら言う。

うん。

まさか1発で別れるとは。

今日はいい日なのかもしれないぞ。


「じゃあ、私とシュミカちゃんはホワイト・リリィで準備をしてるから、イオちゃんとカロンさんは材料の買い出しに行ってきて〜」

「うむ」

「わかったわ」

二人は頷くと、足早にホワイト・リリィを後にした。

二人とも行動が早い…。

まあ、いいことなんだけども。


「では、私たちはパン作りの準備を進めておきますか」

「うん、そうだね!」

シュミカちゃんはそう言うや否や、テキパキとパン作りに使う道具を取りに厨房へと向かっていった。

わぁ。

みんな行動が早いなぁ。

「アヤさん?早くきてくださ〜い」

のんびりとしていたら、シュミカちゃんに奥から催促されてしまった。

「はいはーい、今行く!今!」

私は慌てて厨房へと駆け出したのだった。

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