第4話 成長と常識
初めて魔法を使って意識を失った日から5年が経ち、僕は順調に身長が伸び、115センチくらいになっていた。平均より少し高いくらいだろうか。
変わったのは身長だけではない。まず一人称は、僕になった。中身は高校生だが、どうにもこっちの世界の年齢に引っ張られてこうなった。
そして、ステータスも大きく変わった。エリス様が言っていた魔獣を倒せばレベルが上がるが、まだ4歳のためレベルは上がっていない。
〈ステータス〉
【名前】レオナルド・コロソフ
【種族】人間 【性別】男 【年齢】4歳
【称号】コロソフ伯爵家三男 転生者
【レベル】1
【HP】1900/1900
【MP】15000/15000
【スキル】
鑑定 アイテムボックス 魔力感知
魔力操作 魔力自然回復 全属性魔法
剣術 並立思考 無詠唱 複合魔法
付与魔法
【加護】女神の加護
まず、MPが大幅に上がった。あの日発見した魔力を増やす方法を毎日欠かさずしていたら、こうなった。HPについては、年を重ねるごとに増えていった。そしてなんといってもスキルだろう。
〈全属性魔法〉
火、水、風、土、光、闇の魔法が使えるようになる。また、派生した魔法も使えるようになる。
派生した魔法というのは、雷や氷のような魔法のことだ。この世界には、基本属性と呼ばれる火、水、風、土、光、闇の魔法があり、人によって使える属性が違う。ほとんどの人は1属性使えるかもしくは魔法が使えないかという感じで全属性使える人は過去に存在しないようだ。
なぜこんなことを知ることができたのかというと、父上の書斎にある本を読んだからである。1歳の頃、言葉を話せるようになったり、文字や計算を習うと1週間もたたずに覚えたりなど前世の能力を駆使した結果、
「うちのレオはやっぱり天才だわ!ラルフ!」
「そうだな。しかもこんなにもかっこいい顔なら将来女性たちが放っておかないだろうな。」
と、両親や家の使用人が大騒ぎしてしまった。ミルアなんかは王都にある家にまで連絡しようとしていた。
ちなみにこの家は伯爵家で、王都から少し離れた場所に領地をもらい、僕たちは領地内の家に住んでいる。王都の家には第一婦人のマリアーノ母上とその息子の長男ジークフリード兄上、次男ウォレス兄上が王都にある学園に通うため、住んでいる。ジークフリード兄上は15歳、ウォレス兄上は13歳と僕とは年がかなり離れている。
学園は、10歳から15歳まで貴族は通うことを強制されるため、マリアーノ母上たちはジークフリード兄上の入学に合わせて王都に行ってしまった。そのため、ちょうど僕は会うことができていない。
また、この世界の子供は魔法を5歳の洗礼があるまで使えない。また、ステータスも洗礼の時にもらうため、一般的には見ることはできない。そんな事情があったため、両親には魔法が使えることを隠している。
ちなみに一般的な人のステータスは、
〈ステータス〉
【名前】A
【種族】人間 【性別】_ 【年齢】5歳
【称号】
【レベル】1
【HP】100/100
【MP】100/100
【スキル】
火魔法
こんな感じだ。加護なんてものは無く、スキルも1つあれば将来安泰なんて言われるくらいだ。これで僕がどれほどチートな存在かわかっただろう。
僕の父上は、第一騎士団団長の地位についているらしくこの世界でも上位の強さの持ち主らしい。
〈ステータス〉
【名前】ラルフ・コロソフ
【種族】人間 【性別】男 【年齢】35歳
【称号】コロソフ伯爵家当主 第一騎士団団長 剣鬼
【レベル】51
【HP】2500/2500
【MP】5500/5500
【スキル】
魔力感知 魔力操作 剣術 指揮
火魔法 土魔法
スキルを6個も持ち、魔法の適正も2つもある。このステータスでもこの世界ではチートなんて言われる。
この5年間でこの世界のついてわかったのはこれくらいだ。
そんな僕にも5歳の誕生日とともに、洗礼の日が来たのだった。
______________________________
【あとがき】
ここまで読んで下さりありがとうございます。
異世界の常識について書いてみました。
これから新しい設定などを加えていくかもしれません。
これからも読んで下さると幸いです。
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