第8話 私達のその後

私はあの日以来夏恋列車のお話しを信じるようになった。


この街のシンボルの夏恋列車は消える事はなかった。


有紗は今、一生懸命自分の人生を楽しんでいる。


最近彼女は剣道を始めたみたいで、楽しんでいるとの事。


え?私はって?


あれから由樹とずっと笑顔で過ごす事が出来ているよ。


「夏樹〜」


「どうしたの?由樹?」


「今日お祭りあるから行こうよ!」


彼女は笑顔でそう言った。


「良いよ!じゃあ5時に私の家おいでよ!」


「うん!」


私達はそう言うと笑いあった。


あの話を迷信とそのまま思っていれば、「今」はきっと来なかっただろう。


願いを叶える事で有名な列車と私達。


この思い出は一生私の心に残るだろう。


ありがとう、夏恋列車。


私はこれからも色々な人を大事にします。

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夏恋列車 さくら ゆい @yui_0830

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