台本
* * * * *
・鬼(ボス) 「おのれ桃太郎め! 我らの縄張りを荒らしおって! 鬼ども、突撃じゃあぁぁっ!」
・鬼全員 「おおおおおお!」
・桃太郎 「しもべ達! 奴らの
・犬、猿、雉 「ははっ」
鬼軍と桃太郎軍の戦い。金棒振り回したりする。桃太郎軍の動物三匹はそれっぽく動き回る。
・桃太郎 「はっはっはっ! くたばれ怪物共が! 名声も財宝も俺が一挙に手に入れてやる!」
・鬼(ボス) 「そんなことさせてたまるか! 俺らの
桃太郎がきび団子を鬼に向けて投げる。それを追って犬猿雉は鬼達を倒す。効果音。
最後、桃太郎が高笑い。
* * * * *
俺は落ちていた格闘シーンの台本をパタリと閉じた。
もう決まってしまったことなので何も言わないが、しかし……これ書いたの春野だよな? あんな小さくて優しい女の子が、腑って。食いちぎるって。
やっぱ言わせて。
桃太郎、悪役にも程がある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます