第137話 季節は巡るよいつまでも

 ヒビキたちを乗せたトリップ号は、四季の花畑にたどり着いた。

「ここに、伝説の猛者もさがいるかもしれない!」

「行ってみよう!」

先を進んでいくと、

「あれは…」

いろどりの湖だ!」

「中国において湖とは陸地を広くおおう水域を表す言葉で、特に中国最大の湖であった洞庭どうていのことを指して用いられることもある。例えば洞庭湖の南北に位置する地域は湖南省あるいは湖北省と呼ばれている。日本のみずうみは水海の意味で、広い水面のことを古くはみやうみといった。海水の水域を潮海と呼ぶのに対し、淡水たんすいの水域は淡海と呼ばれており、元々は琵琶びわのことであった。滋賀県しがけんの琵琶湖は、日本最大の湖である。近江国の国名は淡海に江を当てたものといわれ、一説には遠江国の国名はとおつおおみのことで浜名湖に由来するといわれている。湖沼学では植物が侵入しんにゅうできないほど深い水底を持つかどうかで、深いものを湖と浅いものを沼に分類するが、この分類は固有の地名には当てはまらない。例えば奥日光の菅沼すがぬまなどは水深の深い湖だが、福島県の沼沢沼が沼沢湖、静岡県しずおかけんたぬきぬまが田貫湖となるなど改称する池沼が増えている。湖と海の概念がいねんの区分も言葉の上で必ずしも明確でない。ドイツ語 See には湖・海の両方の意味があり、仏 mer・西 mar・伊 mare・独 Meer は海を意味するのに、同語源のmeer が湖の意味でもある。カスピ海・アラル海のように、外海と一切のつながりを持たない湖に海の呼称が付いている例もある」

四季の花畑にほとりがある彩りの湖に到着した。

「サクラの花がいている!」

「サクラは、一般的いっぱんてきに春に桜色さくらいろと表現される白色やたん紅色こうしょくからのう紅色こうしょくの花を咲かせる。サクラはヨーロッパ・西シベリア、日本、中国、米国・カナダなど、主に北半球の温帯に広範囲こうはんいに自生しているが、歴史的に日本文化に馴染なじみの深い植物で、その変異へんいしやすい特質から特に日本で花見目的に多くの栽培さいばい品種ひんしゅが作出されてきた。このうち観賞用として最も多く植えられているのがソメイヨシノである。鑑賞用かんしょうようとしてカンザンなど日本由来の多くの栽培品種が世界各国に寄贈されて各地に根付いており、英語では桜の花のことをCherry blossomと呼ぶのが一般的だが、日本文化の影響からSakuraと呼ばれることも多くなってきている。サクラの果実はサクランボまたはチェリーと呼ばれ、世界中で広く食用とされる。日本では、しお梅酢うめずけた花も食用とされる。サクラ全般の花言葉は精神の美・優美ゆうびな女性、西洋ではすぐれた教育も追加ついかされる。桜では開花のみならず、散ってさくら吹雪ふぶきみやびな様を日本人の精神に現した。国の天然記念物に指定されているサクラは、沖縄県おきなわけんから東北地方まで二十五都府県に三十九件あり、このうち狩宿の下馬ザクラと大島のサクラかぶは特別天然記念物に指定されている。日本では、ほぼ全土で何らかの種類が生育可能である。様々な自然環境に合わせて多様な種類が生まれており、日本においてもいくつかの固有種が見られる。たとえばソメイヨシノの片親であるオオシマザクラは伊豆大島など、南部暖帯に自生する固有種とされる。日本では少なくとも数百万年前から自生しているとされ、せん新世しんせいの地層とされる三朝層群からムカシヤマザクラの葉の化石が見つかっている。全てではないが、多くの種に共通して見られる特徴とくちょうげる。雌雄しゆう同株どうかぶで、中高木から低木程度の大きさである。若い樹皮は光沢こうたくがありカバノキにも似た水平方向の皮目が出来、この部分は細胞さいぼう隙間すきまが生じて呼吸孔こきゅうこうになっている。古くなると皮目が消えて表面から徐々に細かく風化していく。葉の形は楕円形だえんけいで、枝に互生し、葉のえんはギザギザになっている。葉にうすい細毛が生えるものも少なくない。葉は秋になると紅葉こうようする。根は浅く水平に広がり、ここから新たなくきがしばしば生え、不定根も良く発生する。サクラは木を傷つけるとそこからくさりやすい性質を持つ。昔は剪定せんていした部分の消毒も難しかったため、桜切る馬鹿ばかうめらぬ馬鹿という諺もある。このため、花見の宴会えんかいでサクラの木を折る観光客の被害でサクラが弱ってしまうこともある。しかし適切な剪定は可能である。本来、特に自生種は病害にも害虫にもそれほど弱くはないが、人為的に集中して植えられている場合や人工的に作られた品種はこれらに弱くなる場合もある。長寿な種のエドヒガンとヤマザクラと、エドヒガンの遺伝子を受け継いだ広義のシダレザクラに属する栽培品種に古木として知られる名桜が多い。日本三大桜がいずれも樹齢千年をえる老古木となっているほか、五大桜も古木が多く、内神代桜は樹齢じゅれいが千八百年を超えているとされる。それ以外にも有名で長寿の一本桜が多く存在する。サクラの花弁の色は一般的に白色から濃い紅色までのグラデーションの範囲にあり、例外的に黄色のウコンや緑色のギョイコウなどがある。この紅色系の発色はアントシアニンという色素によるものであり、紅葉や若葉の赤系の色もアントシアニンの作用である。アントシアニンの合成には低温と紫外線しがいせんが必要なため、温暖な地域や年、屋内での育成は白色が強い花弁はなびらとなりやすい。そのため、クローンであり同じ特質のソメイヨシノでも、温度環境の地域差で西日本より東北の個体の方が、紅色がいと言われたり、温暖化による年差で昔と比べて白くなっていると言われがちである。開花から散るまでの色の変化もアントシアニンの密度の変化によるものであり、つぼみの紅色は開化と共にアントシアニンの密度がうすくなって花弁が白くなっていき、散り際には花弁で新たに合成されたアントシアニンが花弁やしべやめしべの基部に集まって赤くなっていく。花を観賞する栽培品種として好まれたため様々な姿の花が見られ、花びらの数は五枚から百数十枚まで幅広い。サクラに限らないが用語を挙げる。花弁が五枚までのものを一重、五枚から十枚のものを半八重、十枚以上の花弁を持つものを八重といいサクラの場合はヤエザクラと称している。花弁が非常に多く、一枚一枚が細長い場合、きくきと称する。さらに萼、花弁、雄蕊の中にさらにうてな、花弁、雄蕊のある二重構造のものも見られ、これは段咲きと呼ばれる。花弁の枚数の増え方には雄蕊が花弁に変化するものと、花弁や雄蕊そのものが倍数加する変化が見られる。西欧せいおうと北米の分類法ではサクラと同じスモモ属となるモモやウメは花柄が短く枝から直接生えているかのように咲くが、サクラとスモモはこれらと違って長い花柄はながらを持っており枝からはなれて垂れ下がるようにして咲く。さらにスモモの特徴として前年に葉が有った葉痕の基部に二つか三つの冬芽がつくが、サクラは一つのふゆが付き、これが花の集合体となる花序となり、この点でサクラと近縁の植物の見分けが可能である。さらにサクラの中の種を見分けるには、個体差があって見分けにくい花弁よりも、種ごとの差異が大きく見分けやすい萼や花序の形態に注目する必要がある。開花期は種や地域によるばらつきが大きい。日本においては一月、沖縄県のカンヒザクラを皮切りに咲き始め、東京ではまずカンザクラなどのカンヒザクラを由来とする早咲きの栽培品種が咲き、ソメイヨシノが咲いた後の四月中旬以降にヤエザクラが咲く。北海道のオオヤマザクラは五月に花を咲かせ、標高二千メートル以上ではタカネザクラが七月に花を咲かす。日本の代表的な品種のソメイヨシノでは、開花から満開まで一週間で、満開から散るまで一週間、花の見頃は悪天で早まらなければ満開前後の一週間程度である。ソメイヨシノはクローンであるため同じ環境にさらされる同地では個体ごとの差異がほぼなく、ほぼ一斉いっせいに咲き一斉に散る。ソメイヨシノが爆発的ばくはつてきに植えられる前の江戸時代までの日本では、遺伝的に個体差のあるヤマザクラや多様な栽培品種が花見の主流であったため、個体ごと、種ごとに少しづつ次々と咲いていくサクラを長い期間をかけて鑑賞していくという花見のスタイルであった。サクラには花と葉が同時に展開する種が多くあるが、日本の野生種の中ではエドヒガンが例外的、に葉が展開する前に花が咲く特質を持っており、エドヒガンから誕生した栽培品種のソメイヨシノやシダレザクラもこの特質を受け継いでいる。エドヒガンは他の多くの野生サクラや昆虫の活動期より少し前に花を咲かせるが、他に開花している種が少ないため効率的に虫をおびき寄せることができ、これが生存戦略となっている。花が散る頃に葉が混ざって生えた状態から初夏過ぎまでを葉桜と呼ぶ。サクラは花芽を作ると葉で休眠ホルモンを作って休眠する。その後休眠解除して再び開花するには、一般的に摂氏五度程度の低温ていおん刺激しげきが望ましく、低温時間の積算とその後の気温の上昇が必要である。この工程は一般的には冬から春にかけて行われることが多いが、秋に何らかの影響で葉がなくなった場合などに休眠ホルモンが足りず、寒い日を二日経てその後小春日和になるとこの条件を満たしてしまいくるい咲きが起きる。このように異常な個体の狂い咲きとは別に、毎年春に加えて秋から冬にかけて花を咲かせるジュウガツザクラやフユザクラなどの二季咲きの品種もある。サクラが以前に比べ若干早く咲く現象も見られている。これには休眠解除の一要素である気温の上昇が、地球温暖化の影響により春の早いうちに到来していることや、都市部でのヒートアイランド現象も影響している。また、九州では桜前線が、普通とは逆に南下する例も現れた。これは温暖化によりソメイヨシノにとっては冬が暖かくなりすぎた九州南部では、休眠解除の一要素である低温刺激とその積算時間の条件を満たすまでに日数がかかり開花が遅れているからである。これらは季節学的な自然環境の変化を端的たんてきに表す指標にもなっている。サクラの花からは蜜が出ているため、サクラの花が咲く時期にはスズメ、メジロ、ヒヨドリなどの鳥類が見られる。メジロはくちばしを花に入れて蜜を吸うことが多いが、スズメは嘴が太くて短いため花の横から穴をあけてみつを吸うことが多い」

ヒビキがサクラの花びらを手に取ると、

「夏になった!」

「ヤナギの木の緑が生いしげっている!」

「ヤナギは、風見草、遊び草と呼ばれることがある。世界に約三百五十種あり、主に北半球に分布する。日本では、ヤナギと言えば一般にシダレヤナギを指すことが多い。落葉性の木本で、高木から低木、ごく背が低く、うものまである。葉は互生ごせい、まれに対生である。托葉たくばを持ち、葉柄は短い。葉身は単葉で線形、針形しんけい卵形らんけいなど変化が多い。雌雄異株で、花は尾状花序、つまり、小さい花が集まったになり、れるときには花序全体がぽろりと落ちるが、外見的には雄花の花序も雌花めばなの花序もさほど変わらない。雄花は雄しべが数本、雌花は雌しべがあるだけで、花弁はない。代わりに小さいほう腺体せんたいというものがあり、これらに綿毛を生じて、穂全体が綿毛に包まれたように見えるものが多い。すべて虫媒花ちゅうばいかである。冬芽は一枚のカバーのような鱗片に包まれ、これがすっぽり取れたり、片方に割れ目を生じて外れたりする特徴がある。これは、本来は二枚の鱗片であったものが融合ゆうごうしたものと考えられる。果実は蒴果さくかで、種子は小さく柳絮りゅうじょと呼ばれ、綿毛を持っており風に乗って散布される。中国で五月頃の風物詩となっており、古くから漢詩等によくみ込まれる柳絮だが、日本には目立つほど綿毛を形成しない種が多いが、日本においても意図的に移入された大陸品種の柳があり、柳絮を飛ばす様子を見ることができる。特に北海道において移入種のヤナギが多く、柳絮の舞う様が見られる。主に温帯に生育し、寒帯にもある。高山やツンドラでは、ごく背の低い、地を這うような樹木となる。日本では水辺に生育する種が多いが、山地に生育するものも少なくない」

季節が夏に変わった。

「なんだか気持ちいい…」

ヒビキたちがヤナギの木の下に入ってみると、

「きれいなイチョウだ!」

「イチョウは、日本では街路樹や公園樹として観賞用に、寺院や神社の境内に多く植えられ、食用、漢方、材用としても栽培される。樹木の名としては他にギンキョウ、ギンナンやギンナンノキと呼ばれる。普通ギンナンは種子を指すことが多い。街路樹など日本では全国的によく見かける樹木であり、特徴的な広葉を持っているが広葉樹ではなく、裸子植物らししょくぶつだが針葉樹しんようじゅではない。世界で最古の現生樹種の一つである。イチョウ類は地史的にはペルム紀に出現し、中生代まで全世界的に繁茂はんもした。世界各地で葉の化石が発見され、日本では新第三紀漸新世の山口県の大嶺おおみね炭田たんでんからバイエラ属 Baiera、北海道からイチョウ属の Ginkgo adiantoides Heer. などの化石が発見されているが、新生代に入ると各地で姿を消し日本でも約百年前に絶滅ぜつめつしたため、Ginkgo biloba L. が唯一現存する種である。現在イチョウは、生きている化石として国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごうのレッドリストの絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅに指定されている。種子を銀杏いちょうというが、しばしばこれはイチョウの“実”と呼ばれ、食用として流通している。銀杏は、中毒ちゅうどくを起こし得るもので死亡例も報告されており、摂取せっしゅにあたっては一定の配慮はいりょを要する。本格的な木本性の植物であり、樹高二十五メートル、幹直径二メートルの落葉高木となる。大きいものは樹高四十二メートル、直径四メートルに達する。茎は真正中心柱をもち、形成層の活動は活発で、発達した二次木部を形成する。多数の太い枝を箒状ほうきじょうに出し、長大な卵形の樹冠じゅかんを形成する。樹皮はコルク質がやや発達してやわらかく、たん黄褐色おうかっしょく粗面そめんである。若い樹皮は褐色から灰褐色で、縦に長い網目状あみめじょうであるが、成長とともに縦方向にけてコルク層があつく発達する。枝には長枝と短枝があり、どちらも無毛である。樹形は単幹だけでなく株立ちのこともある。冬芽は円錐形えんすいけいで、多数の芽鱗に覆われる。葉身は扇形で長い葉柄ようへいを持つ。葉柄は五センチメートル、葉身長六センチメートル、葉幅は六センチメートルである。葉脈ようみゃくは原始的な平行脈を持ち、二又分枝して付け根から先端まで伸びる。中央脈はなく、多数の脈が基部から開出し葉縁に達する。このように葉脈が二又に分かれ、網目を作らない脈系を二又脈系と呼ぶ。葉の上端は不規則の波状縁となり、基本的に葉の中央部は浅裂となるが、深裂となるものもあり、栽培品種では差異が大きい。若いものや徒長枝ほど切れ込みがよく入り、複数の切れ込みがあるものもある。切れ込みのほとんどないものもあり、剪定されていない老木では切れ込みのない葉が多い。葉脚は楔形である。雌雄異株で、葉の輪郭りんかくで雌雄を判別できるという俗説があるが、実際には生殖器の観察が必要である。葉は表裏おもてうらともに無毛である。葉の付き方は長枝上では螺旋状らせんじょうに互生し、短枝上では束生である。落葉前の葉は鮮やかな黄色に黄葉し、並木道などは秋の風物詩である。黄葉したイチョウはいちょうもみじと呼ばれる。落葉した後、翌春には古い枝から再び葉が芽吹くように見えるが、実際は葉柄が付くのに必要な長さ一ミリメートル程度の短い枝が新しくでき、そこに新葉が付く。ラッパのような筒状の葉を付けるラッパイチョウなどの変異も見られる。また、葉の縁に不完全に発達した雄性ゆうせい胞子ほうしふくろ襟付えりつきの胚珠が生じる変種をオハツキイチョウ G. biloba var. epiphylla Makino と呼び、本種の系統を示す重要な形質だと考えられている。天然記念物に指定されているものもあるが、あまりめずらしくない。オハツキイチョウでは雌性胞子嚢穂に二つ以上の胚珠はいしゅが形成され、イチョウの化石種に似ているがその理由も不明である。樹木としては長寿で、各地に幹周が十メートルを超えるような巨木きょぼくが点在している。老木になるとみきや大枝から円錐形の根状こんじょう突起とっきを生じることがあり、これをイチョウのにゅうと呼ぶ。これは乳根や乳頭、乳柱ともよばれる。若木のうちから乳を作る個体は、チチイチョウと呼ばれ、古来、日本各地で安産や子育ての信仰対象とされてきた。造園ではチチノキとも呼ばれる。この乳は不定芽や発育をさまたげられた短枝、あるいはそれから発育した潜伏せんぷくに由来し、内部の構造は材とは違って柔らかい細胞からなり、多量の澱粉を貯蔵ちょぞうしている。イチョウの乳は解剖学的かいぼうがくてき研究けんきゅうから維管束形いかんそくけい成層せいそうが過剰成長することで形成されることが分かってきたが、その機能と相同性は分かっていない。レッドリスト一九九七年版で希少種に、一九九八年版で絶滅危惧に評価された」

季節が秋になった。

「黄色く色づけられている!」

ヒビキがイチョウの葉を手に取ると、

「冷たくなった!」

季節が冬に変わった。

「ちゅぴ!」

「ちゅる!」

「ピカっとひらめいた!」

「行くたびに季節が変わるのか!」

ヒビキたちは、彩りの湖のなぞを解明した。

「さあ、ガラスのすずを使うのです」

「チリンチリンチリン…」

「いでよ、伝説の猛者!」

ガラスの鈴の音色に導かれて、伝説の猛者が現れたのであった。

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