#19 ミルクがバターに変わる?

 ある日のDinnerビネガーでのこと。

「すいません!」

「ミルクからバターを作ってほしいのだが…」

「わかりましたよ」

ヒビキたちは、ビネガーからバターの作り方を教わる。

「ペットボトルにミルクを入れます」

「ミルクは、日本の法律による定義は、成分を調整していない生乳せいにゅうが牛乳と定義され、脂肪分しぼうぶんを調整したものが低脂肪牛乳などとされ、また商品に牛乳の名をつけることができる。牛乳成分を増減したり乳糖にゅうとうを分解したりすれば加工乳であり、乳飲料は牛乳由来成分以外を加えた栄養えいよう添加てんか飲料いんりょうやコーヒーミルクなどである。乳牛を飼育しいくして牛乳や乳製品を生産する畜産ちくさん酪農らくのうと呼ぶ。乳製品は、脱脂だっし粉乳ふんにゅう、バター、生クリーム、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームなど多岐にわたる。二〇〇一年、六月一日がが世界牛乳の日と定められた。これを受けて日本では二〇〇八年から、六月一日が牛乳の日、六月が牛乳月間とされている。牛乳はカルシウムが豊富な食品として知られる。脂肪分は飽和ほうわ脂肪しぼうさんの比率が高く、健康上の懸念のため低脂肪牛乳などが製造されている。一方、牛乳がカルシウムを摂取せっしゅするために適切な食品であるかに疑問を投げかける栄養学者もいる。牛乳の脂肪分は、動物性脂肪であるため飽和脂肪酸の比率が高く、健康上の懸念のため脂肪分を薄めた低脂肪牛乳が製造されている。現代の畜産方法では牧草ぼくそうを食べる放牧牛は少ないが、必須脂肪酸は牧草を飼料しりょうとして与えられている乳牛の乳ではα-リノレンさんとリノール酸との比率が高くなり、α-リノレン酸をほとんどふくまない穀物こくもつの飼料を多く与えられている乳牛の乳はα-リノレン酸とリノール酸との比率が低くなる。牧草等の葉には微量びりょうではあるもののリノール酸に比べてα-リノレン酸が比較的ひかくてきおおく存在しているためである。たんぱく質はカゼインが豊富で、特に子供にとって鶏卵に次ぐ主要な食物アレルギーの原因となることがある。牛乳の炭水化物として乳糖が豊富であり、離乳期りにゅうきを過ぎたヒトでは多かれ少なかれ乳糖不耐症にゅうとうふたいしょうとして消化不良となる。そして他の動物性食品と同じく食物しょくもつ繊維せんいは含まれない。ビタミンB2が豊富である。牛乳には他の動物性食品と同様にビタミンB12が含まれ、菜食主義者で牛乳を許容きょようする場合には貴重な摂取源となる。牛乳にビタミンCがほとんど含まれていないのは、牛はビタミンCを合成できるので摂取する必要がないためである。逆に、ヒトの母乳にビタミンCが含まれているのは、ヒトはビタミンCを合成できないので摂取する必要があるためである。鉄分てつぶんの不足などもあり乳児に牛乳は推奨すいしょうされていない。水分中に離散している脂肪やカゼインの微粒子びりゅうしが光を散乱して白く見える。コロイドのチンダル現象の好例として、理科の教科書などで引き合いに出される。牛乳を温めると表面にまくが張り、これをラムスデン現象と呼ぶ」

「こぼれないようにね」

ミルクをペットボトルに入れると、

「シャカシャカ…」

「できた!」

「バターは、漢字名は牛酪と言う。牛乳から分離したクリームを凝固させた食品である、乳製品の一種である。常温ではわずかに黄色味をおびた白色の固体である。主成分は脂肪である。ビタミンAをはじめ各種ビタミンや栄養素を豊富に含んでいる。百グラムのバターを得るために、原料乳は約四リットル必要とされる。バターを意味する英語のbutterは広義には、何らかの乳を原料とし、クリームを得て、乳中の脂肪分を凝固させたものを広く指している。だが、日本語バターの語源である英語butterという語はラテン語butyrumを由来とし、牛のチーズを意味するギリシャ語boutyronが由来である。また漢語では牛酪である。これらの表記からも明らかなように、バターはウシの乳汁を原料とするのが一般的いっぱんてきである。なお、ウシ以外の乳汁を原料としたバターもある。日本では近年、低脂肪乳が好まれるようになり、副産物ふくさんぶつの乳脂肪は生産せいさん過剰気味かじょうぎみと言われていたが、二〇〇七年末からしばらくの間、乳牛の生産調整などの悪条件が重なり、バター不足が発生した」

しっかりると、バターが完成した。

「おいしいバターができましたね」

これには、ビネガーも大喜び。

「そうだ!」

がけの上にある風車をもう一度動かすとしたら、バターメーカーを作ったらよいかも!」

「いいアイディアです」

ヒビキとチララは、止まっている風車をメーカー小屋にリノベーションするアイディアを打ち出したのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る