第64話 食堂でランチを食べる

 ヒビキたちが次に向かったのは、

「dinnerビネガーという食堂だ!」

「行ってみよう!」

dinnerビネガーという食堂だった。

「ミケネコは、一般的いっぱんてきに白・茶色・黒の三色で短毛の日本にほんねこである。白・茶色・こげ茶のものをキジ三毛、しま模様もようとの混合のものを縞三毛と特に分けて呼ぶことがある。ネコの遺伝子の特徴上とくちょうじょう、そのほとんどがメスであり、オスは滅多めったに出現しない。また、オスの場合でも生殖せいしょく機能きのうを持たないことが多いため、オスではないとの考えもある。そのため、伴性遺伝の具体例として遺伝学の教科書などであつかわれることが多い。日本ではめずらしくないネコだが、日本国外では比較的ひかくてきめずらしく、キャリコまたはトーティ・アンド・ホワイトと呼ばれる。フランス語風にトリコロール、あるいはトライカラーと呼ばれることがある。ただし、英語のトライカラーはび猫もふくみ、かつ真のトライカラーは赤、白、黒の三色、もしくは赤黒がうすまった色が全てある猫である、ただし、白の部分が極めて少なく、二色に見える場合も含む。西欧せいおうや北米にあっては、ジャパニーズボブテイルがミケの愛称あいしょう珍重ちんちょうされている」

「いらっしゃいませ!dinnerビネガーへようこそ!」

そこには、オーナーであるミケネコのビネガーがいた。

「ご注文は?」

「本日のフルコースで!」

「わかりました!」

ヒビキたちはオーダーすると、

「お待たせしました。一品目のオイスターサラダでございます」

前菜のオイスターサラダが来た。

「ところで、オイスターとは?」

「日本語で、カキのことだ」

「オイスターは、海の岩からかきおとすことからカキと言う名がついたといわれる。古くから、世界各地の沿岸地域で食用、薬品や化粧品けしょうひん、建材として利用されている。なお英語でカキを指す“英語: oyster”という語は、日本語のカキよりも広義に使われ、岩などに着生する二枚貝のうち形がやや不定形で表面がなめらかでないものであれば全てが含まれる。日本ではカキとは呼ばないアコヤガイ類を pearl oyster と言うほか、ウミギク科やかなり縁遠えんどおいキクザル科の貝類も oyster と呼ばれることがあるため、必ずしも oyster=カキではない。主に炭酸塩たんさんえん鉱物こうぶつの方解石からなるからを持つ。食用にされるマガキやイワガキなどの大型種がよく知られるが、食用にされない中型から小型の種も多い。どの種類も岩や他の貝の殻など硬質こうしつ基盤きばんに着生するのが普通であるが、付着する物質は必ずしも岩である必要は無く小さな岩片がんぺんや他の貝殻も利用される。 泥底にも対応する。船にとって船底に着生して抵抗ていこうとなる固着動物は大敵であるが、カキもその代表的な生物である。マガキは干潮時には水面上に露出ろしゅつする場所に住む場合も多く、体内にグリコーゲンを多くたくわえているため、他の貝とちがって水が無い所でも一週間程度は生存する。また、着生してからはほとんど動かないため、筋肉きんにくが退化し内臓がほとんどをめている」

続いて、スープのきのこのポタージュが来た。

「きのこのかおりがする!」

「おいしい!」

メインディッシュは、カレイのムニエル。

「右に目が向いているものは、カレイだ。すなどろの海底に生息し、海底にひそむのに適した平たい体をしており、目が体の右側の面に二つともある特徴的な形態をしている。北極海、太平洋、インド洋、大西洋の沿岸の浅い海から水深千メートルの深海までに生息する海水魚である。汽水に生息する種もいる。五亜科から七亜科に分類され、世界で百種ほどが知られる。日本近海でれるものでは、マガレイ、マコガレイ、ババガレイ、ホシガレイ、メイタガレイ、アカガレイ、イシガレイ、オヒョウなど数十種が含まれる。体は平たく、両目は、ヌマガレイなどの一部の例外を除き、原則として体の右側の面に集まっている。逆にヒラメ類では、目は体の左側側面に集まる。しかし、個別の個体では偶発的に逆となる変異現象がある。両目のある側を上にして海底に横向きになり、砂や泥に潜るなどして潜む。体の目のある側は黒褐色こっかしょくから褐色である。特有の斑点はんてんを持つものもある。この体色は体表にたくさん散らばっている色素しきそ細胞さいぼうである黒色素胞の大きさを変えることにより、周囲の環境に合わせて変えることができ、保護ほごしょくとなる。両目のない側は白色である。背ビレとしりビレが長く、背ビレは頭部からはじまりビレの根元まで、尻ビレは、頭部のそばにある小さな腹ビレから尾ビレの根元まで続く。幼生ようせいは目が普通の魚と同様に左右に分かれて付いており、体も平たくない。成長とともに変態し、目がだんだんと右側に移動していき、体が平たくなり、またふくろがなくなり底生の成体となる。カレイはがいして長寿命で、ヨーロッパ産の一種 プレイスで五十年、オヒョウで四十年などの記録がある。主に肉食性で、小魚や海底の無脊椎むせきつい動物どうぶつを食べるが、似たような外見でフィッシュイーターであるヒラメとは異なり、捕食ほしょく行動こうどうはやや大雑把おおざっぱである。そのため、ヒラメりでは生きえさの小魚や俊敏しゅんびんな動きのルアーを用いるのに対し、カレイ釣りではゴカイ・イソメのほか、鈍重どんじゅうな動きのワームを用いる」

「ちなみに、ヒラメは反対の左側に目がある。ヒラメは、有眼側が体の左側で、日本では左ヒラメに右カレイといってカレイ類と区別する。また口と歯が大きいのが特徴で、ヒラメ類のことを英語ではLarge-tooth flounders という。太平洋西部に分布している。最大で全長一メートル、体重十キログラムほどになる。他のカレイ目の魚と同じように左右に扁平へんぺいな体型をしていてカレイと区別が付きにくいが、俗に左ヒラメに右カレイと言われるように、ヒラメの目は両目とも頭部の左側半分にかたよって付いているのが大きな特徴である。また、ヒラメはカレイと比べて口が大きく、も大きくするど(するど)い。ヒラメは海底で両目のある体の左側を上に向けて生活しているため、その両目は常に上の方を向いている。このヒラメの特徴から、自分の出世だけを気にして常に上層部の機嫌きげんをうかがいびへつらっている人間をヒラメ人間と呼んで揶揄やゆすることがある。ヒラメという名が現れたのは十四世紀ごろだが、日本では十九世紀以前にはカレイとヒラメは区別されておらず、大きいものをヒラメ、小さいものをカレイと呼んでいた。はっきりと別種としてあつかった文献ぶんけん小野おの蘭山らんざんの『本草綱目ほんぞうこうもく啓蒙けいもう』が初出である。二〇一三年二月二十一日、宗像市むなかたしおきげん界灘かいなだ裏表うらおもてが同色の個体があみにかかった。日本での別名は地方によって異なり、カレ、オオグチガレ、ソゲ、オオクチ、テックイ、ハス、オオガレイ、メビキ、ホンガレイなど。北海道ではてっくい、東京とうきょうわんでは一キログラム以下の物をそげと呼んでいる。青森県、茨城県いばらきけん、鳥取県の県の魚に指定されている。沿岸の泥地でいちを好み夜活動する。昼はよく砂泥中に身を潜め頭だけ出しているが、砂に潜らない場合は体の色を海底と同じ色にする。主に海底に住む小魚、小型甲殻類を食べる。幼魚のときにはケンミジンコなども捕食するが、成長するにつれ魚類を捕食する割合が増え、成魚では九割が小魚となる。若魚や成魚では多毛類や棘皮類きょくひるいなどはほとんど食べない。ヒラメはカレイと異なり、体全体を使った比較的俊敏な動きが可能である。冬は相当深い所に下り、産卵期さんらんきには水深二十メートルぐらいの浅瀬あさせに移動する。たまご浮遊性ふゆうせいで水温依存性性決定機構を有し、卵から孵《かえった稚魚は通常の魚と同じように細長く、目も両側に付いている。全長一メートルぐらいに成長する頃から右の目の移動が始まり、二センチメートルぐらいになると親と同じ形になる。三年ほどで成魚になる。カレイ類には数十年生きる種もいるが、ヒラメの寿命じゅみょうは短く、せいぜい数年程度と言われる。その分、ヒラメはカレイよりも成長が早く、養殖ようしょくもしやすいとされている」

ヒビキとチララは、ヒラメとカレイの違いについて語る。

 そして、最後のデザートはフルーツタルトだ。

「フルーツのあまみと酸味がちょうどいいくらいに合わさっている!」

「しかも、色とりどりだ!」

ヒビキたちは、本日限定のフルコースを完食した。

「ごちそうさま!」

「ごちそうさまでした!」

「ありがとうございます!」

これには、ビネガーも満足した様子だ。

 その後、

「キミにこれをあげよう!」

カナタはチララからあるものをわたされる。

「これは?」

「ペリドットのマジカルジュエルだ!」

「ペリドットは、含有する鉄分の作用によって緑色を示す。 ペリドットは、夜間照明の下でも昼間と変わらないあざやかな緑色を維持したため、ローマ人からは夜会のエメラルドと呼ばれていた。後にペリドットは十字軍によって紅海こうかいかぶセントジョンズ島から持ち帰られ、中世の教会の装飾そうしょくに使われた。二百カラット以上ある大きなペリドットが、ケルン大聖堂にある東方の三博士の三つの聖堂をかざっている。古い産地としてはセントジョンズ島があり、鉱脈こうみゃく枯渇こかつしていないものの、採掘さいくつが禁じられている。宝石として流通できる品質のものの産地は、アメリカ合衆国のハワイやアリゾナ州、中国、ミャンマーなどである。この他、いしてつ隕石いんせきの一種であるパラサイトの中に、まれにほう石質せきしつのカンラン石が混じっていることがあり、原石のまま、あるいは特に大きいものはカットされ流通することがある。隕石自体が珍しいものであり、その中でもまれにしか見られず、さらに生成の由来が所有者の夢をかきたてることもあって、たいへん高価である。ペリドットは、マグネシウムを含む苦土橄欖くどかんらんせきと、鉄を含む鉄橄欖石が混ざりあっている。苦土橄欖石が多いと黄緑色、鉄橄欖石が多いと褐色や黒色になる。宝石として使用される黄緑色のものは、苦土橄欖石が九十パーセント近くを占める」

「これで、ジョンとの魔法まほうが使える!」

カナタはこれで、魔法が使えるようになった。

 一方その頃、アラシはハミングタウンのがけの上にいた。

「忠告しておく。この上にある風車はずっと動いていないことを…」

アラシはこう言い残して、どこかへと去っていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る