第16話 ヨムヨムの毎日です
「どうだね、フォローする作品の数も順調に増えているみたいだが」
「なんで知ってるんですか?って、そうでしたね、フォローさんも、どの作品をフォローしているかも、第三者から見えるんでしたね」
「表に出てこない同一傾向の作品を探すには手っ取り早いのだ」
「フォローさんのつながりを辿るのは、フォローさんを踏み台にしてる気がして気がすすみませんね」
「友達の友達は皆友達だと言うだろう?そんな遠慮をするより、きみをフォローしている人にしてみれば、きみの活動が広告活動みたいなものだ。持ちつ持たれつだ」
「確かに、良い作品に出会いたいという気持ちと、相互フォローしてくれそうだな、という打算的な動き方をしているのは否めません」
「誠意さえ忘れなければ読者間トラブルといった致命的なミスには至らんだろう。ところで星はつけてもレビューはしないのかね」
「そうですね、書きたくても、私ごときがその作品を語って良いのだろうか、と思うと躊躇しますね」
「まあ、書き手の立場からすると相互レビューを催促している気にもなるか」
「後は、作品の真意をキチンと伝えられるか自信がありません」
「面白かったです!おススメです!で良いではないか」
「それなら星だけでもいいじゃないですか、その作品に対して感動したり考えさせられたりって、要は有意義だったことを正確に伝えられないのであれば、むしろ邪魔になってしまいそうで」
「まあ、感想もネタバレだ!と嫌がらせかと思われるかもしれんがな」
「なのでひっそりと応援コメント程度にしておきます」
「それにしても、公開中の八作品、相変わらずプレビューが伸びておらんな」
「そこはもういいです。読まれるための努力を怠っていたことを実感してますからね。大御所のみなさんは別としても、多くのユーザーはちゃんと「カク」「ヨム」を徹底してます。この活動を見習わなければ」
「で、執筆はどうかね?」
「隠しカメラは発見次第つぶしたはずですが……」
「いやさすがに、二か月もヨムだけの生活はしとらんだろ?」
「……長編は15万文字を越えました」
「連載で公開しないのかね?」
「初めての長編ですからね。とりあえず完結するまで書いてから公開したいと思ってます」
「途中でエタる懸念かね?」
「完結しないことより、それなりの完成度に仕上げたいのです」
「だが、作品を連載することで、公開済みの作品を見てもらう機会にもなるのだぞ?むしろ現在の状況でわざわざ、きみの小説置き場に足を運ぶ人はおらんだろう」
「連載しても同じじゃないのですか?」
「トップページに「新着小説」って場所がある。公開すればわずかな時間であっても衆目に晒されるのだ」
「ランキングやピックアップ、レビューしか見てませんでしたね」
「こまめに新作をアップすることも営業活動の一環だぞ?」
「これも仕事だと思えばいいのですか」
「甘々だな、きみ!投稿サイトで活動してる人は、趣味の人も、本気で
「我が社の行く末に対する危機感でいっぱいですが」
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