アメーバ[後編]



アメーバ「ククククククク、、」




私を見下ろし、"ソレ"は、嘆く。




アメーバ「カワイソウニ、、。




オマエモ。




ヒガイシャノナカノ、




ヒトリナンダネ。」




「まあ、、違くはない。」




アメーバ「ジャア、、。






ナンデコイツカラ。




ハガソウトスルンダイ、、」




顔の近くへと近付く黒い異臭は、




私の肩に手を掛けた。




すると。




アメーバ「ヒィィイイイ!!」




痛みの様な、悲鳴を発する。




見事にその部分だけ、綺麗に無くなった。




「あまり、、好き勝手。




やってくれるなよ、、






私は今。




"猛烈に機嫌が悪い"







アメーバ「ナニガ、、




モクテキダイ、、」




距離を開けながら警戒をしている。




「そうだな、、。




お前。弱いから。早く強くなれよ。」




アメーバ「ドウ、イウ、、コトダ、、」






多分、、私は。今から、




"タブー"を冒そうとしている。






「こんなんじゃ、




直ぐ。祓われちまうよ?」




アメーバ「ソレハ、コマルネェ、、」






関わっていくと。たまに思うのだが、




人間よりも、こうゆう方のが、




人間らしいと思う時がある。




それに。話しやすかったりもする、、






「だから。そうならない様に、




人格すらも喰らい尽くせよ。」




アメーバ「アハハハハハ、、」




高らかに。嘸。愉快そうに笑うと、




率直な疑問を投げ掛ける。




アメーバ「オマエハ、、




ユウメイナ




"ハライシ"




ジャナイノカイ?






ソンナヤツガ、




ナンデマタ、、。」




「誰しもが、必ず。間違いを起こす。






"これ"が。間違いだ。






こいつらが犯した女は自殺した。




こいつらが虐めた奴は狂っちまって、




人様を傷付けてしまった。






深い所で。本当の。




"何が悪いか"ってのは、、




まだ。どれか、、分からない。






結局。死んじまったら其処までで、




やっちまったのは、自分。だからな。






でも。どんなに辛くても、




どんなに嫌な思いをしても、、。




ずっと底に居ちゃ、




見えるモンも見えなくなっちまう、






何が正しいのか、何が正解なのか、、




私の浅い経験じゃあ、分からねえ。






でも、きっと。絶対、、




順番は回って来る。






自分の"ターン"が。






だから、それまで堪える。




もがく。足掻く。




が、正解なんじゃないのかって。




思う。訳なんだよ?






過去を理由にして、生きるんじゃなくて、




過去を糧にして、生きてゆく。




犠牲になった過去や時間を。




どう。"経験"として、捉えられるか、、。






そこが、大事な。"ミソ"なのさ。






まあ、私は。未だに許せないのだけれど、、




だから。駄目なのさね、、」






アメーバ「ワカラン、、。






ダガ、ソコマデカンガエルナンテ。




ニンゲンハオモシロイナ、、」




「なーに、、。




んな、大層なモンじゃないさ、、






生意気な事言ったって、




ツラいモンはツラい。




苦しい時は苦しい。






けど、結局。




そうゆうもんは、






"自分だけにしか理解出来ないんだよ、、"









アメーバ「、、ソウカ、、」




表情等。分かるはずもないのだが、




なんだか、悲しいそうな感じがした。






「どうだ?






そろそろ良いか??」




アメーバ「アア。




ダイブ。シントウシテキタ。」




「犯罪とかはやめろよ?」




アメーバ「、、、。」




「せっかく魂までやったんだ。




人間の体が朽ちるまで。






精々楽しみなよ。






"クズ"で。」






アメーバ「アリガトウ。」




「やめろ。




私は、




"祓えなかった"




だけだ。






失敗しただけだ。」




アメーバ「カワッテルヤツダナ。」




「お互いにな、、。」






立ち上り。体を自由に動かす。




アメーバ「オマエハ。




ロクナシニカタヲシナイダロウヨ、、」




「だろうな。




私もいっぱい。過ちを犯した、、






"人並み以下"だけどな?」




アメーバ「モシ、、




オマエガヨケレバ、、」




それ以上に。言葉は、聞きたくはなかった。




何を言うか。見当が付いたから、、




「あ?




もう。クズは見たくねえから、、。






早く家に帰ってくれ。」




アメーバ「アア。」




「もう来るなよ?」




アメーバ「サヨウナラ。ダ。」




「さようなら。」






こうして、私の間違いは終わった。




クズは一生後悔するだろう。






クズ「出してくれぇ、、、!!






嫌だあぁああああ!!!」






わざわざ自分の手を汚す必要も無いだろうよ。




そいつには、"そんな価値も無い"んだ。




もう。それは、、






『過去。』






どんなに傷が痛かろうが、、




どんなに夢で魘され様が、、






例え、人生が狂ってしまっても、、






今のあなたはもう。






『過去のあなたではない。』






今のあなたは、




"新たな"






アナタ。






なのだから。






クズ共に振り回されず、




自分自身を。自分の未来を、、






幸せに。楽しく。生きるべきだ。






順番は回ってくる。




例え、それが直ぐじゃなくても、、






必ず。




ツケを払う時が、、






必ず。






ヤッテクル。






クズ「助けてくれ、、




許してくれ!!!






助けてーーーー!!」






アメーバ「愉快。愉快。






あっ。おかわり下さい。




ご飯うまっ、、」


































































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る