番外編:設定資料


※ここでは裏設定やネタバレも若干含みます。

 本編と重複した内容でもありますので、気になる方は自主回避をお願いいたします。




人喰鬼オーガとは?】


 属に言う『ゾンビ』に当たる総称である。

 何らかのウィルスに感染したことにより発症した人間の成れの果てであり、発症し た経過時間で皮膚の色が変わっていく。

 人間の血と肉を求め、延々と彷徨っている。



《種類》

黄鬼イエロー

 皮膚がほとんど変色してなく発症してから72時間以内の初期状態。全身の血管が浮き出て眼球は黒いく瞳孔は赤い。

 記憶や自我はあるも激しい空腹のため衝動と本能に赴くまま人肉を求める。


・この状態で抗体ワクチン(弥之の血液)を体内に接種すると人間に戻る。

 但し一度でも人肉を食らっていると戻らず苦しんで即死する。また肉体の損傷が激しいと人間に戻れても死んでしまう。

・人間に戻るとごく稀に身体機能が大幅に向上する場合もある。

 強化されるのに一定の条件を満たす必要がある。

・一度、人間に戻った人間は再び噛まれても免疫力がつくため人喰鬼オーガにならない。

 また弥之の体内から直接抜き取った血液からでないとワクチンの効果は得られない。



青鬼ブルー

 72時間以上経過した状態で青色の皮膚となる。オーガの中で最も数が多いとされる。

 自我はなく本能のみで動く。但し生前の習性は身体で覚えている模様。

 生物を捕食しないと肉体の腐敗が進んでしまう。数日間、捕食しないと餓死するか腐敗が進み死ぬ。

 抗体ワクチン(弥之の血液)を接種すると即死する。

 時折、異形な姿をしてより特殊な力を持つ『変種体Var.』が存在する。


〇???


〇???



《感染経路・被害》

・噛まれた場合のみ感染する。最短で1分~5時間内。

・空気感染や返り血や体液を浴びても感染せず、傷口に触れたとしても同様である。

・ウイルス発見時当初は発生原因や拡大経路について詳細に解明されていない世界規模のパンデミック状態であった。

・主人公の弥之が昏睡して目覚めてから、1ヵ月で日本の全都市が廃墟状態と化し驚異的な増殖を見せている。

・感染は人間のみのようで、他の動物の捕食は見られるも人間以外の人喰鬼オーガは見られていない。

人喰鬼オーガにならない唯一の方法は、噛まれてから72時間以内に弥之の血液を体内に取り入れることだけである。



《特徴》

・痛みは感じず、手足を失おうと心臓を貫かれようと不眠不休で平然と活動を続ける。特に夜が活動的になるらしい。

・青鬼から死んだ状態となり、飢えと共に肉体はより腐敗していく。

・生きた動物(人間以外でも)の血を食らうことで腐敗を防ぎや肉体の損傷を回復させることができる。

・人間同様に数日間何も食べないと餓死して死ぬ。

・脳を破壊するか首を斬りつける、あるいは切断することで活動を停止させることができる。

・黄鬼、青鬼は知能が低いため音や匂いに反応して襲いかかる習性がある。

 従って身体に人喰鬼オーガの血液を素肌に塗ることで攻撃を回避することができる。

・歩行能力はかなり低く、ふらふらと酔っ払いのように千鳥足で歩く程度。

・階段を昇降することができるが、ハシゴの昇降はできない。

・一定以上の障害物乗り越えることは出来ず、足場の悪い所はほぼ間違いなく落ちる。

・但し、同じ青鬼でも『変種体Var.』の場合、移動速度が速くフェンスをよじ登ったり三メートルくらいの塀なら飛び越えるなど身体能力に特化した者もいる。(優秀なアスリートに多いようだ)

・水中を泳ぐことはできないが、浅ての川を渡ることはできる。水に浮くことはできる。

・黄鬼、青鬼は社会性を持たず単独行動であるが、目標の人間に対して同時に襲う場合がある。

 その場合、互いの身体がぶつからないよう一定の距離を開ける習性があり、腕だけを伸ばして自分の所へ引きずり込もうとする。

 (これらの習性を利用し、あえて生け捕り一定の距離を保つ戦術も可能となる)


《五感》

・感染状態によって異なるが、視覚・聴覚・嗅覚は、程度が不明ながら有している。

・知性が低い、黄鬼・青鬼は嗅覚と聴覚が主で活動していることが多い。

・特に生物の匂いには敏感で集団で固まっている人間に向かう習性がある。


《食性》

・人間だけでなく他の生物の血肉を食らうことで腐敗の維持と状態の回復をすることができる。

・噛まれて感染した人間は人喰鬼オーガ(黄鬼)となった瞬間で捕食対象外となる。黄鬼になるまで人喰鬼オーガ達は襲い続け、そのまま死に至るケースも多い。

・既に死んでいる人間を噛んでも人喰鬼オーガになることはない。そのまま遺体ごと捕食されてしまう。

・排泄機能はなく、特に人間を食らうことで『力』として蓄積され、さらに上の進化を遂げていくようだ。




【地域、場所】


〇西園寺製薬

 日本屈指の製薬会社であり世界にも名が知れ渡っている。

 社員を初め研究者にいたるまで「ΑΩ」を象徴したバッジを所持している。

 人喰鬼オーガウイルスとの接点は不明だが、弥之を通して何かしらの接点を匂わしている。



〇笠間病院

 游殻市内でも、大きな総合病院。

 何名かの医師が西園寺製薬と癒着しているという噂がある。

 主人公の弥之を昏睡状態にし地下の病室で1ヶ月間ほど監禁した「始まりの場所」でもある。

 


遊殻ゆから

 主要舞台。とある太平洋沿いにある地方都市。人口は約200万人ほど。

 地形として山地から丘陵地、扇状地、平地となっており市域の約6割は南西部に広がる山地である。

 ユカラ…アイヌ語で叙事詩を意味する(ちなみに北海道が物語の舞台ではない)。



〇美ヶ月学園高等学校

 主人公、夜崎 弥之が通っている高校。

 体育館が広く屋上二階建てであり、地元でも有名な選手が多い背景から、スポーツに力を入れている節がある。



〇西園寺財閥

 世界の長者番付に載るほど、日本屈指の製薬会社を持つコンツェルン。

 医療法人『西園にしぞの会』設立し、遊殻市に複数の病院(笠間病院も含む)と提携している。

 事実上、遊殻市の医療分野を支配している。

 また法外なことに手を染めている黒い噂もあるようだ。



【ニュース時系列】※大まかです。

 当初、人喰鬼オーガのウイルスは『とある国』が発症源とされ、『狂犬病』扱いであった。

 しかし正気を失った人間が人間を噛んで感染するという異常現象に『バイオテロ』疑惑が浮上している。

 その勢いは約1~2ヶ月の間で海外にまで拡散され、世界規模のパンデミックとして取り沙汰される。

 感染はいずれ日本に来るのではないかと懸念され、海外からの入国を制限するべきか議論されていた。



〇弥之が笠間病院で入院して目覚めるまでの空白の一ヵ月間~

・瞬く間に、日本でも感染者が続出するようになる。

・海外からの客船や飛行機によるものなど言われていたが実際の経由は不明。

・日本政府、原因不明の新型ウイルスとして緊急事態宣言を発令する。

・しかも海外に比べるとウイルスの拡散が早く、日本各地で感染者が急増し国内クラスターとなる。

・日本政府は、ここで初めて鎖国を宣言するに至った。

・1カ月後、日本の人口25%(約4人に一人)が感染者となり社会機能が麻痺することになる。

・以後も感染者は拡大し、日本の各都市は荒廃していく。

・游殻市など感染被害が増大な都市を中心に完全封鎖を行う。

・封鎖区域ごとに自衛隊を配備し検問を行う。領域を出ようとする者を感染者とみなし射殺する噂も流れている。

・それ以外の国民達は感染率が低いとされる『北海道』や『九州』『沖縄』などで避難している。

・久遠 竜史郎、密航して日本へ帰国する。






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