今日という日が、続きますように。
つゆくさ。
2021/05/10
今日は昨日が【母の日】だったらしい。
昨日とは、5月9日、毎年の5月の第二日曜日、と決まっている。
だから来年も【5月9日】である予定はない。
ただ、今日が【母の日】の次の日だったというだけだ。
その【母の日】が私にとって何を意味するのかも分からない。
私の母、とは。
母は私を大切にしてくれた、とは思う。
しかし母は私を打ち、刃物を与えた。
一つひとつ数え、一つひとつ理解しようと試みる。
【本当は】【実はこう思っていて】【私の都合なんか誰にも】【私ばっかり】
そこまで母の言葉を思い出し、途切れる。
尻切れとんぼのように、記憶がパタっとなくなる。
それはトカゲの尻尾切りのような、私が何か任せて逃げるような。
でもトカゲの尻尾である、切れたハズの尾さえ、どこにもなくて。
ぶらーんぶらーんと、いつまでも尾が切れたままなのだ。
また、断面もいつしか乾いて、新しい細胞が生産され、再び尾が出来る。
私の中に【母】が出来る。
そして、また何かしらの切掛で欠けるのだ。
私の中の【母】が得たいのしれない【ナニカ】になり、果てて往く。
それを繰り返し、繰り返し、
私にとって母とは何だったのだろうか、と考える。
【愛すべきヒト】【大切にすべき人間】【私を産んでくれた人間】
こういった人間性のかけらもない言葉が浮かび、それらが私を傷付ける。
【実の母に対して酷い】【お母さんだから大切にしなきゃ】【家族なのに】
――家族なのに。――
家族、とは。
そう、いえば、昨日は家族の日であった。
母は大切な人である。
なのであれば、昨日は家族の日である。
私はちらし寿司を頂いた。
美味しかったような気がする。
そしてマフィンも頂いた、あれは実に美味しかった。
私は焼き菓子が好きである。とてもだ。
しかし、母は、焼き菓子を買ってきたことは、なかったな。
これは書くべきかどうか悩んだのだが、
「尻切れとんぼ」とは、虫じゃないぜ。
草履だぜ。知っていたか。私は調べて理解した。驚いたか? 私は驚いた。
今日は天気がいい。
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