『命短し恋せよメリア』（SW2.5リプレイ小説）【完結】

13‐せんとう！③～魅了のおじかん～

【GM】　 ：さて、ここから特別ルールを説明します。

まず魅了の説明なんですが、データの中では魅了の解除は30ｍ離れたら、としかなく、効果の時間の記載もないんですね。

その間ずっとハクマさんが敵で居続けるのはキツイと思うのでいくつかの魅了の解除方法をあげます。

まず、プリーストがレベル1で使える「サニティ」は接触で精神攻撃をとけます。

ティア　　：接触かあ……

メルリル　：接触なんだよなあ……前線に出たら…自分が死ぬ…

【GM】　 ：またプリーストがいないパーティもいると思いますので、特殊ルールを設けます。

毎ターン、敵側のラウンドでハクマさんの手番になったときに「精神抵抗判定」を行ってください。そのときに、20以上を出せばドライアードの魅了に打ち勝ったとします。

ただし、あなたは味方ラウンド側では行動できません。あくまでも敵陣営として扱います。

メルリル　：GM！　私、妖精神アステリアを信仰しているプリーストなんですよ。

【GM】　 ：……はい。

メルリル　：それで、アステリアの特殊神聖魔法に、チャームっていう魅了する魔法があるんですよ

【GM】　 ：……ありますねえ

ティア　　：……つまり……リュシアンは魅了にかかっていた？

メルリル　：それはちがう！

魅了にかかっているハクマさんに、チャームで魅了をかけなおすことでこちらの陣営に引き戻すことは可能ですか？

【GM】　 ：そうですね、そこは申請されると思っていたので悩んでたんですが…。

特殊ルールの追加として、ドライアードの魅了達成値に＋4をして、それを抜いたらチャームで魅了をかけなおすことを許可します。

メルリル　：なーるほど……プラス４？　

【GM】　 ：ドライアードの魅了の達成値は19なので、23ですね。

もともと、チャームの効果にチャームにかかったら、二回目のチャームに対して抵抗ボーナス４がつく、ってありますよね？

なので、それに則ってこっちもプラス４適応します。

ただし、かける相手は一体だけ。魔法拡大/数は使えません。

ティア　　：とりあえず理解。メルリル、ゴッドフィストだっけ？　あれ、なら相手の精神抵抗20抜く可能性高いし、一番火力出るよね？

メルリル　：ん－、ここでドライアードを先に倒すっていうことです？

ティア　　：ハクマでメルリルの火力をつぶしたくないんだよね…。GM、申請です。マギテック技能のショックボムで、ハクマを麻痺させることできますか？

【GM】　 ：おーなるほどー？　そうきましたか。ちょっと待って、ルルブで効果確認します。

ティア　　：ショックボムの効果としては、回避力や先制値判定にマイナスするというものが明文化されているものなんですけど、『そのほか特殊能力にたいしてGMが判断してかまいません』と書いてあります。

なんで、ショックボムでハクマを麻痺させて３ラウンド行動不可能にすることはできませんか？

【GM】　 ：……（悩み中）……敏捷度をマイナス12させて、麻痺させる、と…ふむ……。

うーんと……行動不可能並の麻痺っていうと、もう気絶状態と同じだと思うんですよね。メルリル、プリーストの魔法で気絶を回復させるものって何になる？

メルリル　：うーん。それだと、アウェイクンだね

【GM】　 ：そうなると、麻痺というよりも、相手を戦闘不能と同じ状態にさせる、っていうことと同じ意味合いになっちゃうかな。アウェイクンって基本的にHP0の戦闘不能状態を回復させる魔法だし。

さすがにショックボムでアウェイクンが必要な状況にさせるってことになっちゃうのは、特殊能力に追加できないかなあ。

メルリル　：まあそうだよね、敵全員にショックボム投げて倒せばいいってなっちゃうからね

【GM】　 ：うん、なので、面白いんだけどショックボムの特殊効果は追加なしかな。

ティア　　：OK。それじゃあ再申請。ハクマとリュシアンのところにスモークボムを使って「目がみえねえ！」　っていう状態にできます？

【GM】　 ：ハクマにデバフをかけるってことですね？

ティア　　：必中で1エリアなので「周りが見えねえ！」ってなるだけ。

私としてはどうしてもメルリルを火力に回したいんだよね。残ってる三人の中で一番火力出るだろうから。

【GM】　 ：（悩み中）……うーんと、五感が閉ざされた場合ってこれ透明と同じ扱いにできるかな？　えっと、透明の敵に対する攻撃のルールはあるんだけど…。

メルリル　：うーん、でもそれは結構まずいんじゃないかな。スモークボムだとハクマだけじゃなくて、リュシアンも行動できなくなる。

となると、ティアは火力出せないし、私単体だけがドライアードに攻撃することになるんですけど、そうすると戦闘長引くかな…私のダメージがはいっても私単体よりも、三人の火力あわせたほうが絶対有利でしょ？

1ラウンド消費してハクマをなんとかこっちに戻して、次のラウンドから総力戦のほうが早いんじゃないかな？

ティア　　：OK、そうしよう。GM、申請は忘れてください！

【GM】　 ：忘れました。

ティア　　：……というかハクマなんとかしないと、リュシアンとハクマのいるところが乱戦エリアになってるんだよなあ。ハクマが敵扱いになっているから…。

メルリル　：じゃあチャーム使おう。

【GM】　 ：達成値プラス4なので、目標値23です。

メルリル　：目標値23ですね？　きっついなあ……。

【GM】　 ：そもそもチャームでとけるっていうのが特殊ルールだしね。

メルリル　：まあチャーム使いますね。

魔法行使判定……（コロコロ）16。ダメだ！

【GM】　 ：ハクマの精神抵抗判定はそのまま19のままなので、ハクマが自分で精神抵抗抜ければ解除できるんやで。

ティア　　：じゃあ……とりあえず………ティアはハクマに攻撃するしかないな！

リュシアン：ドライアードではなく？

ティア　　：ドライアードの前のエリアが……乱戦エリアだから……！

リュシアン：……鷹の目が、ないのかっ……！

（※GM注：特技を持っていないと乱戦エリアを飛び越えて相手後衛に長射程攻撃してもあたらない）

【GM】　 ：いっそリュシアン後ろに下がるとか？

ティア　　：そうしてもなにもできないんだよなあ

【GM】　 ：あーどっちみちハクマ中間にいるもんなあ。

リュシアン：待機とか放棄は？

ティア　　：なにかはしたほうがいいんだよなあ……

リュシアン：メルリルに接近してもらってサニティでもよかったかなあ

【GM】　 ：今は妖精剣士いないしね（※現在の乱戦エリアはリュシアンとハクマのみ）

メルリル　：そもそも私、3メートルしか移動できないんですよ。魔法使おうとしたら、制限移動しかできないので

【GM】　 ：あっ。3メートルかあ。15m離れてるもんな……。

ティア　　：これ、私たちの手番でハクマ倒しきったらどういう扱い？

【GM】　 ：ハクマが戦闘不能で脱落です。死にはしないよ。生死判定もいらないです。ただそれしたらハクマがかわいそうだぞっていうだけです。

ティア　　：なにがイヤってねえ……私のバフがめっちゃのってんだよそのひと！

ハクマ　　：どもー！　いえーい！

メルリル　：チャーム難易度難しいなあ……ここはハクマ一旦落とすか？

ティア　　：そっちのほうが安全な気がする

メルリル　：安全だな。

ハクマ　　：いのちのきけんをかんじる

ティア　　：じゃあ仕方ないか……というわけで、ハクマに攻撃するんですが……。ハクマの回避はハクマがふるの？

【GM】　 ：ハクマがふるよ

ティア　　：OK、じゃあいきましょうか。

ターゲットサイト、さらにクリティカルバレット宣言！

20メートルまで前進。

命中判定！　対象ハクマ！　……（コロコロ）13　ぐふっ

ハクマ　　：回避をふればいいんだよね？　ちなみに、このターンまだインファイト残ってるんで、その効果もはいりまーす。

……（コロコロ）22。はい、というわけでティアの攻撃は受けません！

リュシアン：なんでこういうときだけ出目いいんですか！？

【GM】　 ：ハクマさん、つええなあ！？

ハクマ　　：おれはドライアードを守らなきゃいけねえから！　敵は全力で叩きのめす！

【GM】　 ：ハクマさん、ノリノリである

それでは次、リュシアンどうぞ。

リュシアン：とりあえずクラッシュファングをハクマにつけておく。ダメージを2点減少させる。で、例のごとくかばう、ガーディアンを宣言。

メルリル　：え、誰かばうの？

リュシアン：え、ハクマだよ？

ハクマ　　：うおお……混乱するぞ……なんで敵なのに……オレをかばおうとするんだ……お前たち……

（※GM注：敵陣営についたハクマさん、ノリノリである）

【GM】　 ：それではドライアード側のターンです。ハクマさん、精神抵抗判定どうぞ。抜いたら戻れます、大丈夫！

ハクマ　　：りょーかい……19ね！

リュシアン：さっき出目よかったからね！　いけるよね！

ハクマ　　：……（コロコロ）13　あっごめーん

リュシアン：だからこういう時に限ってなんで出目悪いの！？　出目が【2.1】なんですか！？

ハクマ　　：みんなの声が届かないよぉー

【GM】　 ：えー、仕方ないですね。ハクマ、ドライアードが命じたということで、普通の攻撃をしてください。

ティア　　：…メルリル、これは普通に削りきったほうが早い。マジで。

メルリル　：うーん……PLとしてはそれがいいのはわかるんだけど、ただPC的に嫌なんだよなあ。

ティア　　：PC的にもティアは削りに行くぞ

リュシアン：とりあえずメルリルさんが全力移動して、次にサニティとかにしますか？　攻撃はリュシアンがかばうので。

メルリル　：そっかあ……じゃあリュシアン信じて……前行くか。

リュシアン：多分そっちのほうが楽で速い。2ラウンドで確実にとけるので。

ハクマ　　：ドライアード……おれは拳、キック、しっぽがあるんだが、何で倒したらいい？

【GM】　 ：とりあえずキックを2回にしましょう。キック2連続で終わりでいいよ。エンハンサーの技能なしで。

リュシアン：よし、かかってこいよ！

ハクマ　　：いきます！　……（コロコロ）18！

リュシアン：……回避ってなにでふるんでしたっけ？

メルリル　：戦士技能レベル＋敏捷ボーナス

【GM】　 ：リュシアンの場合は……ボーナス10かな？

リュシアン：……（コロコロ）16。　はい、回避できてません！

【GM】　 ：え、まじで？

メルリル　：大丈夫、リュシアンは硬いから。防護点とHPの高さが強みだから。

ハクマ　　：とりあえずダメージ出すよ。……（コロコロ）16！　

リュシアン：全然はじく。大丈夫。防護点15あるから

ティア　　：16点に、バフの＋3で19点、クラッシュファングで－2されて17点。さらにメルリルの物理ダメージ軽減で-2点されて15点ダメージ

リュシアン：で、防護点15点あるので、ゼロ。

【GM】　 ：おおー。

ティア　　：ここでこわいのはリュシアンまで魅了にかかることなんだよなあ……

【GM】　 ：それじゃあハクマさんもう一回どうぞ。追加攻撃あるからな。ドライアードは「獣くさいやつもようやるのう。さあもう一度じゃ」と言ってます。

ハクマ　　：よし、次も当ててやるっ！

リュシアン：はははっ。当たっても通らなければ意味がないっ

ハクマ　　：……（コロコロ）うわぁ、14！

リュシアン：……（コロコロ）22　よし、避けた！

【GM】　 ：ハクマさんのターンが終わったので、次はドライアードの手番ですね。

…………いや、というかハクマさん……あの……本来はリュシアンは味方なんだから……攻撃当たらないことは喜んでいいんだよ……？