14-せんとう!④~ロールプレイは正義~
【GM】 :さて。さてさてさて。ドライアードの手番ですが…どうしようかな。もともとねえ…魅了はリュシアンにかけようと思ってたんですよねえ……。
メルリル :かければ? その瞬間ころすぞ。
【GM】 :こええよお……
ティア :その瞬間、後衛は前衛を殺す選択肢に回るよ。
【GM】 :……いや、やはりここは……リュシアンに魅了かけますっ!!!
リュシアン:またあ!?
【GM】 :リュシアン、精神抵抗判定どうぞおおっっ!
リュシアン:おっしゃー! いくつだよお!
【GM】 :19だよ。魔符使っておけ!
リュシアン:この戦闘だけで4000Gが……
ティア :ちょうだいじ、ちょうだいじだから。
【GM】 :でもまあリュシアンが魅了かかったら……
メルリル :GM?
【GM】 :はい。
メルリル :もしなんですけど。もしリュシアンが魅了かかったら、攻撃対象はハクマがティア、リュシアンがメルリルにしてもらえますか?
【GM】 :ふむ。いいよ。
リュシアン:(メルリルが質問している最中に)……(コロコロ)17
あ、か、かかったー……
【GM】 :え……って、リュシアンかかったぁ!? よし、それでは…
ティア :GM! 提案なんですけど! メルリルのロールプレイでリュシアンの魅了がとけるっていうロールプレイを挟めちゃだめですか!?
【GM】 :はい、ティアさん。それは提案しようとしてました。
チャームの魅了解除目標値+4としてましたけど、メルリルのロールプレイ次第では+4はなしにします。というわけで。
ティア :というわけでメルリル。
【GM】&ティア : ロールプレイどうぞっ!
リュシアン:……これ重要なやつきたなあ!? なるほどね、なるほどねっ!!
ティア :GMと私、こういうの大好きだから!
【GM】 :いいですか。なぜ私が魅了をかけたかったというとですね……ロールプレイさせたかったからですね!(喜びにあふれた声で)
**********
ドライアードが高笑いしながら「お前の男もいまはわらわのものぞ?」とメルリルを嘲笑する。
それに対し、メルリルは一瞬きっと厳しい顔をする。だが、すぐにまたにっこりといつも通りの笑みを浮かべる。
メルリル :「いいえ、あなたのそれは紛い物ですよ。その程度のまやかしで、ふらつくリュシアンは確かに愚か者です。それでも……私の大切なひとであることには変わりないのです。だって……」ふっと微笑む。
「――そんな愚かな彼を、私は愛してしまったのですから」
メルリルは、ドライアードではなく、リュシアンの目をまっすぐ見つめて宣言する。
「なので、絶対にとり返させてもらいますよ?」
**********
【GM】 :おお、これは……! これは……! あのメルリルがついに愛の告白を……!
よし……リュシアン、精神抵抗判定してください!
13以上が出たら魅了解除でいいです!
ついにメルリルからの愛の告白を聞けたわけだからなぁリュシアン!
ドライアードの魅了くらいとけるよなあ!
ティア :リュシアンのボーナス11だからほぼ自動成功じゃん!
リュシアン:いくぞ! ……(コロコロ)18。 よし!
【GM】 :おめでとう、おめでとうリュシアン!
君はようやく、メルリルの、愛の言葉を聞けたわけです。というわけで。
ティア :応答ロールプレイを
【GM】&ティア : どうぞ。
**********
リュシアン:ティアとメルリルのほうに盾をかまえていたが、ぱっと横を振り向いて満面の笑みを浮かべる。
「なあハクマ!! 聞いたかい!? あの鈍感なメルリルが!
愛してるって言ったよ! 聞いたかい!? 録音してたかい!?」
**********
【GM】 :録音してるよ! 安心したまえ!
よし、ハクマ、まだ魅了かかっているわけだけど……精神抵抗判定ふってください。15以上で成功にしようか!
リュシアンに話しかけられし、ついにね、ようやくね、鈍感な仲間の愛の告白を聞けたんだからな!
メルリル :いきなりゆるいな!?
【GM】 :なに言ってんだ!? 私のGMはこうなんだ! ロールプレイが正義だ! ロールプレイが正義なんだ!
リュシアン:いいのか!? これを……これを公募に出すのか!?
【GM】 :出すわぁぁぁっっ!!!!
(※GM注:この時録音していたGMの叫びは音割れしてました)
ハクマ :いくぞ! ……(コロコロ)15っ
【GM】 :よし!!! ハクマも魅了解除!
ではハクマ、ロールプレイをどうぞっ!
**********
ハクマ :ふらつく頭を押さえながら
「あれ……戦い中なのに……愛してるとかなんとかこんとか……いろいろ聞こえたんだが……えっとぉ……え!? リュシアン、もしかしてオレの知らない間に……メルリルと……!? まじで? まじかあ!?」
頭を抱えて「あの50G意味なくなったじゃねえかあ!」
リュシアン:「そこなのかい!?」
ハクマ :「なんかよくわかんないけど、おめでとうっ!」
ティア :「50Gってそういうことだったんですねえ。
というかお二人とも。敵が目の前ですよ!戦闘に集中してください。」
ドライアード:「なんじゃ!? なぜじゃ!?あのエルフの女の言葉で、なぜわらわの魅了が……!?」
メルリル :「ふっ。これが真実の愛ですよ」と勝ち誇った顔で。
**********
【GM】 :……妖精語わかるのはメルリルだけ?
リュシアン:リュシアンもわかります。
【GM】 :それでは、ドライアードは、『妖精語』で言います。
**********
ドライアード:小さく、妖精語で呟く。
「……愛、か。――そうだな」ふっと、優しく微笑んだ。
**********
【GM】 :では魅了したけど即解除となったので、ドライアード側のターンは終了。
次のラウンドどうぞ!
二人ともが敵陣営から味方に戻ってきたので、乱戦エリアはなくなっています。
ティア :それじゃ私から行きますよっと。
補助動作放棄、主動作。連続賦術使用。ドライアードに対してポイズンニードル。黒Aを一枚消費。……(コロコロ)18!
抜いてないけど、私の手番終わったら3点くらってね!
続いてパラライズミスト。……(コロコロ)15.抜いてないですが、このラウンド中、ドライアード回避力マイナス1です!
【GM】 :はい。ドライアード残りHP94。
**********
ティア :「舞台は整えましたから、やってくださいよリーダー!」
リュシアン:「ああ、そうだね」 ドライアードに向きなおる。
「せっかくだから妖精語で言おうか。
――悪いけど、君は倒させてもらう。この命が燃え続けるかぎり、長い彼らの旅路、邪魔だてできるとは思わないことだ」
**********
ティア :とか言いつつどうするこのあとまた魅了かかったら。
リュシアン:え、ティアとメルリルは?
【GM】 :ドライアードの魅了は男性にしかきかないんですよ。なので今回は前衛二人にしかきかない。キャラ紹介時に性別確認してたのはこのためです。
ティア :とりあえず……次はハクマの手番かな?
【GM】 :ハクマは炎属性付与されているので、弱点効果でダメージ+3点ですね。
バフ、デバフがもうこれ以上ないんだったら誰から動いても大丈夫だよ。
つまりドライアードに誰がとどめをさすか、美味しいほうにもっていっていいよ。
メルリル :まぁまだこのラウンドでは落とせないかな
ハクマ :おっけー。でもまあ、最後は綺麗にメルリルとリュシアンにかざってほしいからな。
**********
ハクマ :「よっし、了解だあ! ようやくオレらのリーダーがさ、幸せ勝ち取ったからさ。早くこの戦闘終わらせて、これからの二人の話す時間つくってやろうぜ!」と気合を入れて叫ぶ。
「マッスルベアー、キャッツアイ、ドラゴンテイル! 全力で行くぜ!」
**********
【GM】 :いいよ、全部もりな!
ハクマ :ドライアードのところに移動します。インファイト使って―の、拳で!
……(コロコロ)20!
【GM】 :抜いてますね!
ハクマ :よし。ダメージ……(コロコロ)19!
【GM】 :バフと火属性の6点足して合計25点。防護点ぬいて……16ダメージ。
ドライアード、残りHP78。
ほいよ、次どうぞ!
ハクマ :もっかい拳!
……(コロコロ)通った! ダメージいきます!
……(コロコロ)18!
【GM】 :それに6点足して、防護点引いて、ドライアード残りHP63。
追加攻撃どうぞ!
ハクマ :……(コロコロ)23!
【GM】 :ここにきてすんごい回ってるなぁ!
メルリル :ここにきて目覚めたな?
ハクマ :いやあ、だって二人が幸せになりそうなんだもん。こっちも気合いはいるよ
【GM】 :やっぱロールプレイありの戦闘は正義だな!
リュシアン:ロールプレイ補正ってあるんですね……
ハクマ :……(コロコロ)18ダメージ!
【GM】 :はい。えー、ドライアードは残りHP48点ですね。もう半分以下だよ。
リュシアン:え。一人で半分けずったの?
【GM】 :これがロールプレイ補正だよ。
メルリル :次は私が行きますか。
**********
メルリル:ちょっと顔をむうっと膨らませて、赤くなりながら。
「まったく。私にこんな恥ずかしいこと言わせたんですから、さっさと終わらせてもらいますよ」と言いながらドライアードに杖を向ける。
**********
メルリル :ゴッドフィストならぬメルリルフィストを使います!
【GM】 :メルリルフィストかー! まあ愛する男に魅了かけられたんだから自分の手で殴りたいよね!
メルリル :魔法行使判定……(コロコロ)23、抜いてる!
ダメージいくよー! ……(コロコロ)20点!
【GM】 :わーお。残りこれで残りHP28点。魔法ダメージは防護点とか関係ないからなー!
ティア :リュシアンさんやっちゃってくださいよ。
リュシアン:さすがにこれは削れないですよ!?
【GM】 :リュシアンさん、これ削り切れたら面白かったんだけどなあ。
リュシアン:さすがにこれは……えーっと、移動して、補助放棄して、その他もろもろ宣言全部やりまして。攻撃します。
メルリル :あれビートルスキンきれてない? 3ラウンド経ってるから
リュシアン:………切れてるね。すみません、ビートルスキンだけかけなおします!
メルリル :補助放棄するなし
【GM】 :補助放棄しちゃったから
リュシアン:放棄したけどすぐに拾い上げたから。3秒ルールでセーフ。
命中判定いきまーす……(コロコロ)13……【1.1】
……ごめん、ごめん、ごめん……ファンブルした。
【GM】 :ファンぶってる!? リュシアンさんどうしたんですか。ドライアードに情でもかけたんですか!?
**********
メルリル :「なに気抜いてるんですか! まだ終わってませんよ!」
リュシアン:「ああ……彼女本当に鈍感で、どうしようかと思ってましたよ。ねえ、ハクマさん聞いてますか?」
メルリル :「前だけ見てください!」と顔真っ赤にて怒る。
ドライアード:「のろけか!」と妖精語で叫ぶ。
リュシアン:「え、前ですか?」といって前を見た時には武器を見当違いな方向に振って空ぶっている。
**********
【GM】 :さてさてさて……ロールプレイが正義って言っちゃったんだよなー!
……なので、ドライアードのロールプレイとしても、魅了はもう使えないんですよねえ。
ティア :まあ、うちらまだダメージ受けてないしね!
【GM】 :では、妖精魔法土属性の攻撃魔法ストーンブラストを、魔法拡大/数を使って前衛二人にかけます!
**********
ドライアード:「はは、おぬし愛されてるな!」とリュシアンに対してニヤッと笑いながら魔法を唱え始める。
**********
【GM】 :目標値は19で、精神抵抗判定どうぞ。
ハクマ :……(コロコロ)17 ぬっ
リュシアン:……(コロコロ)15 ふっ
【GM】 :……さっきまでの勢いはなんだったんだよ!?
メルリル :ふぬけてんな!?
【GM】 :それではストーンブラストの魔法ダメージが……(コロコロ)16。フィールドプロテクションで火力マイナスされるので、14点ダメージを受けてください。
リュシアン:ふっ。痛くもかゆくもない。まだHP85もある。
ティア :いい加減攻撃したいんだよなー。とりあえず補助動作でヒールスプレー使います。ハクマを10点回復。
メルリル :あれ? じゃあ回復魔法いらない?
ティア :いらない! ゴッドフィストうってほしい!
メルリル :あれ? 私……今回一回も回復魔法使ってませんけど? プリーストなんだけど?
【GM】 :チャームとかロールプレイいろいろしてたからだよ!
ティア :とりあえずまず私ね!
ターゲットサイト宣言、エフェクトバレット炎属性で宣言! 当たればこっちのほうがクリティカルバレットより強い……当たれば!
……(コロコロ)11【1.1】 当たればどころじゃなくファンブル!
【GM】 :今回みんなファンブルよく出すねえ?!
メルリル :よし。メルリルフィスト打つか。
魔法行使判定!……(コロコロ)19。
あ、指輪使いまーす。指輪を壊して、ボーナス+2点で21。抜きまーす!
【GM】 :はーい、抜かれまーす!
メルリル :ダメージ出しまーす。……(コロコロ)24点!
【GM】 :ドライアード残り4点。いい感じに残りましたねえ!
ティア :これは……やちゃってよリーダー!
リュシアン:オーケー……任せておけ! 手番もらいます!
ハクマ :おう、最後決めてくれよな!
【GM】 :これでファンブルすんなよ! 命中は18以上で成功な!
リュシアン:よし……かばうもいらんだろ。行くぜ!
命中判定……(コロコロ)……14……!?
ティア :ぬ け な い
【GM】 :……あのお……おいしいとこなんだから……抜いて?
ハクマ :リュ、リュシアン?どうした? そろそろ現実に戻ってこい?
リュシアン:あれえ? この三回、出目が【1.1】【1.2】【1.2】で1と2しかでてないんだけど……?
【GM】 :これはダイス弱者
ティア :ハクマどうする……とどめ譲るために……手番、放棄する?
メルリル :さすがにそれは舐めすぎだろ!?
リュシアン:いや、いいよ、ハクマさん倒してください!
ハクマ :いや、だが……いいのかほんとうに?
メルリル :殴っていいよ。殴れなかったリュシアンが悪いしな!
【GM】 :殴っちゃっていいよ。
ハクマ :……じゃあ終わらせるか! まず拳だな!!
ティア :まあ全部当たらない可能性あるけどな
ハクマ :拳一回目いきまーす! 右!
……(コロコロ) 17 あれえ?
ティア :あたりません
ハクマ :左!……(コロコロ)15
ティア :あたりませーん!
ハクマ :あれ? なんで? つ、追加攻撃!……(コロコロ)18!
【GM】 :ギリギリ抜いてる。ほらやっぱロールプレイだよ。
余裕出して相手舐めはじめたら出目悪くなったよ!
ティア :10点以上ダメージ出せれば、勝ちです。
ハクマ :任せとけ、10点だな。ファンブルさえ引かなければ……
【GM】 :やめろって
リュシアン:やめろよ……
ハクマ :……(コロコロ)19!
ティア :お? これは……。
【GM】 :お! これは倒せましたね。
ドライアードのHPは0となります。
さて、何度も言ってますが、今回はHP0では戦闘脱落扱いです。
が。みなさん、ドライアードを倒そうと……殺そうとしてますよね?
リュシアン:まあ……言ってしまえばそうですね。
【GM】 :では……みなさんがドライアードにとどめを刺そうとした瞬間。人影が飛び出てきます。
**********
「待って! このドライアードを殺さないで!」
そう叫び、ボロボロのドライアードを守るように四人の前に立ちはだかったのは――この薬草園の管理人である、ミリカだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます