10-マンドレイク畑の奥にあるもの
【GM】 :ではみなさん奥にいくということでよろしいか?
ティア :そうだなー…ここはティアが隠密先行しますかね。
**********
ティア :「リーダー、管理人曰く、奥は危険らしいので私が先んじて様子を見てきますよ」
リュシアン:「ああ、お願いします。僕はそういうのなにげに疎いので」
ティア :「ま、何か見つけたらすぐに戻ってきますよ」
**********
ティア :そんなわけでCのほうに隠密でいきます。隠密判定します。
【GM】 :どうぞい。目標値は…まあ、今目の前に敵がいるわけでもないので9ですかね。
ティア :サイレントシューズでさらにボーナスついているので……(コロコロ)19です
【GM】 :成功するしかないな。見事な隠密です。あなたは物陰に隠れながら気づかれずに移動できます。
ティア :隠密しつつCへ進むよ。
【GM】 :道中は何もないです。
ティア :Cは?
【GM】 :Cはですね、さっきよりもちょっと大きめの畑があります。畑が大きいだけではなくて、マンドレイクの花自体がAにあるものものよりも大きいものです。立派ででかい人参畑やな。
それでは……足跡追跡判定をふってみてください、目標値は9。
ティア :……(コロコロ)16でーす
【GM】 :ではあなたは男性の足跡が畑の奥に続いているのがわかります。その足跡が向かう先ですが…さっき薬草園は柵で囲われてるって言いましたよね?
一部の柵の下部分に穴が開いているのがわかります。壊れたのか故障したのか。柵の向こうへ獣道のような細道ができているのがわかります。
ティア :このあたりまでは大丈夫かな。一旦戻ってパーティーと合流します。
**********
ティア :「ちょっと向こうに異常があったんでみなさん、一緒にきてもらっていいですか? リーダー」
リュシアン:「わかりました。それではみんな、気を引き締めて行きましょう」
ティア :さっきの場所まで戻り、柵のところへ。
「これですよこれ。明らかに壊されたあとです」
メルリル :「もしかして妖精剣士さんが…なにか悪事を…? ミリカさんが柵を壊す理由もないですし……。妖精剣士さんが畑の中から何かを取ろうとしたんでしょうか」
ティア :「でもそれだったら、きっと足跡は森から出てるはずだと思うんですよ。……足跡、奥へ続いているんですよね」
メルリル :「ええ。ですから、この森の奥に妖精剣士さんの…何か目的があったんじゃないでしょうか」
ティア :「可能性としてはいくつかあげておきましょう。メルリルさんが言ったとおり、奥になにかあって妖精剣士が企んでいる可能性。そして妖精剣士が何かに追われて、柵を壊して仕方なく奥へ行った可能性」
**********
【GM】 :そろそろですね。……これがやりたかった。
あなたたちがそんな話をしてるとですね。
その細穴を、マンドレイク一体がふらふらぽこぽこ歩いていくのが見えます。
リュシアン:ええ!?
ティア :あ! やせいのまんどれいくがあらわれた!(棒読み)
【GM】 :傷つけてないから悲鳴はあげていません。ふらふら~っと、壊れた柵の奥にマンドレイクが向かいます。
メルリル :「ま、待ってください!っ」て追いかけたくなりますよね
ティア :あなた後衛なんですからちょっと待ってください!
メルリル :でもマンドレイクが畑から出ちゃいますよ!?
【GM】 :マンドレイクはふら~っともう柵の奥へ行ってしまってます。
**********
ティア :「追いかけるにしても用心していきましょうか。先に行くので、みなさんは後ろからついてきてもらっていいです?」
**********
ティア :いつもの行くよ、<姿なき職人>!
【GM】 :透明になって、ひとりで先行するってことね?
ティア :そうです。私が若干一人で先行して、みんなが後ろからついてきている感じで。
GM:了解です。
じゃあティアさん先行中ですね。
先程のマンドレイクはぽこっと自分の巣穴に戻っていくんですけれども、そこには、野生のマンドレイクの群生地があります。
大きな葉っぱが茂っていて、たくさんのマンドレイクが群生しています。
野生のマンドレイクがふらふらっといって埋まって、群生地になったであろうものです。
さて、もっと奥を見ますか?
ティア :見ます
【GM】 :先行しているのでティアだけです。
マンドレイク畑を手前とするならば、奥に広葉樹のような、大きな木が一本根をはっています。綺麗な花が咲いていて、なかなかな大きさの立派な木です。
そうですね、聞き耳判定どうぞ、目標値9で。
ティア :……(コロコロ)16です
**********
手前に咲き誇るのはマンドレイクの群生地。大きな葉も花も生い茂り、先程見たものよりよほど大きい。きっとこのマンドレイク一本で、先程の薬草園のマンドレイクの二本分ほどの価値になるのではないか? そんなことを考えるだう。
群生地の奥には大きな一本の広葉樹が根をはっている。
その樹木の根元から何か――妖しい音が聞こえてくる。
そこには冒険者らしき人影と――美しい、長い緑の髪をたなびかせた裸の女性の姿をしたナニかが、その冒険者を絡めとっている。
**********
【GM】 :それでは、裸の女性のなにか、魔物知識判定をどうぞ。
ティア :抜ける気しないけどな……(セージ1)
【GM】 :知名度が12。弱点値が19です。
ティア :むりです。……(コロコロ)7 むりです。
とりあえずみんなのところへ戻って報告します。
**********
メルリル :「どうでしたか?」
ティア :「この先で、探していた妖精剣士が魔物にとらわれている状態です。リーダー、少し急いだほうがいいかも!」
リュシアン:「わかりました。みなさん走れますか?」
メルリル :「ちょっとなら!」
**********
【GM】 :ちょっとかよ!?
そうですね、そこまで大勢でこられたらさすがにこちらも気づくかな。
裸の女性の姿をしたナニかは貴方たちに話しかけます。
**********
美しく妖しい女性の姿をしたものが問いかける。
?????:わらわの獲物を奪うつもりか?
**********
メルリル :それは何語ですか?
【GM】 :本来この魔物は妖精語しか話せないはずですが、”なぜ”か交易共通語を喋れます。喋れる理由もあります。
ティア以外のみなさん、魔物知識判定どうぞ。ここはほんとに抜いたほうがいいですよ。
ハクマ :……(コロコロ)9
リュシアン:……(コロコロ)2 【1.1】 またファンブったぁ!?
メルリル :……(コロコロ)19!
【GM】 :メルリルが抜きましたね!
リュシアンは……うん、ドンマイ!
それではあなたたちがこの裸の女性の正体がわかります。
樹木の妖精、ドライアードです。
美しい姿をした妖精で、男性を魅了し自分の木を守らせ、木の下には男の死体が転がってるといわれてます。
いままさに、あなたたちが探していた妖精剣士が魅了され、肥料にされそうになっているところです。
**********
メルリル :「(びっくりして)ドライアード…? 妖精が妖精語以外の言葉を喋れるなんて……?」
ティア :「(溜息つきながら)メルリルさん…今そんな状況じゃないです」
ハクマ :「はやくあいつを助けないと!」
メルリル :「……いえ、皆さん少しお待ちください。
ドライアードさん。そちらの男性なんですが…本来ならば、あなたの食事をとってしまうのは申し訳ないのですが、私たちの大切な仲間でして。返してはいただけませんか?」交易共通語で話しかける。
「それともこちらのほうがわかりやすいですか?」と妖精語で同じ内容を語り掛ける。
ドライアード:交易共通語で、余裕の様子で返答する。
「変わったエルフよのう。わらわのエサをそんな簡単に返すとでも思うのか? もし欲しいのだったら力ずくで奪うんだな」
ハクマ :「交渉する余地はないな!」
メルリル :「ううーー、なんで……!」
ドライアード:「そうだのう。それでは代わりにそこの男をエサとしてくれるのか?」リュシアンを指さす。
メルリル :「(凄みのある声で)それはダメです。私のものです」
ドライアード:「じゃあそっちの、獣臭いほうはどうだ?」とハクマを指さす。
メルリル :「うーーーーーん…………」
ティア :「メルリルさん。ちょっと先輩からアドバイスです。……魔物に言葉が通じると思わないでください」
ドライアード:「はっ! 汚らしい蛮族と一緒にするでないわっ!」
メルリル :「ティアさん…そうなんですけども、魔物であっても…ドライアードさんは妖精で、私は妖精神のアステリアの信徒なのです。
ドライアードさん、神の御加護に免じて許してはくれませんか?」
ドライアード:「ほう? アステリアの教えは、自由に生き、その自由に責任を持つことであろう?」
メルリル :「そうです、それと同時に、誰かを縛ることなど望ましくないことです。だから」
ドライアード:高笑いをしながら「では、お前はこいつを食うなといっているが、それはわらわを縛る言葉ではないのか? 先程から言っていることが矛盾をしているわ! かわりにそこの男をよこせといっても拒む」
メルリル :「こちらにはマンドレイクがたくさんある、これを肥料にはできないのですか? どうしても人間でなければダメなのですか?」
ドライアード:「植物が植物を肥料にするわけではない。ああもう、うるさいわっ!」と威嚇し、戦う構えを見せる。
ハクマ :「これ以上は言っても無駄だって。人を肥料にしてる時点でムリだろう」
ティア :「簡単ですよ、あの魔物は妖精剣士をエサにしたい。私たちは救いたい。どうやったってムリです」
メルリル :「ですが私の信仰に……うう、お許しください、アステリア様……」
リュシアン:「(ハクマを見て)ねえハクマさん、僕を差し出すっていった時速攻否定してくれましたよね!?ね!?」
ハクマ :「そうだな。オレの時はそんなに速攻否定……てか否定してくれなかったなあいつ!?」
ティア :「はあああ……リーダー。そういうのはあとでやってくれません?」
リュシアン:「おっとそうですね、この話はあとで詳しく」盾を構え、
「さてドライアードさん、そちらのお食事の邪魔をさせてもらいますね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます