9-マンドレイク畑はキレイです。管理小屋もキレイです


ティア  :ではまあ、薬草園にはいっていく……ま・え・に。

GM! 今、私たちは入口あたりにいるんですよね?


【GM】  :そうですね


ティア  :足跡判定で人の出入りがあったかを確認します。


【GM】  :足跡があったりしないかの判定ですね。それでは目標値はですね……(目標値の基準を調べるためにルルブを確認する)

ふむ、そうですねこの場合は……って、今まで互いの判定を比べあってばかりだったから、GM側で目標値を決めるのがこのセッションで……これが初めて、だ、と…? まさかの…?


ティア  :本来はそれが普通だよ!

(※GM注:裏でこっそり聞き耳判定したり真偽判定を申告していた人はこの人です)


【GM】  :えー、11でどうぞ。


ティア  :ほいほい、ボーナス10あるんだよな……(コロコロ)16


【GM】  :それでは足跡があることがわかります。女性らしき足跡、つまりミリカのものであろう足跡と、男性のものらしき足跡です。


ティア  :どこへ向かってます?


【GM】  :奥に向かってます。Aにも行ってるし、Bにも行ってるし、Cにも行ってます。


ティア  :行ってから、『戻ってきている』足跡は?


【GM】  :AとBの足跡は戻ってますが、Cの戻ってきている足跡は確認できないです。


ティア  :なるほど……把握はしました。「じゃあリーダー、管理小屋を見に行きますか」ということで、小屋に行きます。


【GM】  :はい。それではさっきも言った通り、休憩小屋なので普通の小屋があります。特別鍵とかはかかってないですし、休むためのもので、あとは畑仕事に使いそうな鍬とかカゴがあります。

そこそこ使われてるけど、綺麗な小屋ですね。


ティア  :さっきの足跡は、中にはいってるとかわかります?


【GM】  :そうだなー……じゃあ足跡判定、目標値13でどうぞ。


ティア  :……(コロコロ)13 抜きました。


【GM】  :出目は3なのに、ボーナス10で抜けるんだから強いなあ。それでは、中にはいった足跡があることがわかります。


リュシアン:小屋から出た足跡もあるんですよね?


【GM】  :あります。


ティア  :小屋の中にはいります。例の管理帳を見ます。


【GM】  :はい。何月何日、マンドレイク何本抜いたとか、数か月前に盗賊の被害があったとか書かれてるかな。


ティア  :ここ数日は?


【GM】  :ここ数日は特に盗賊の被害やマンドレイクを抜いたとかの記述はないです。


ティア  :ここ数日の記述自体はある?


【GM】  :うーん……「晴れ」くらいは書いてるんじゃないかな?


ティア  :ここ数日の記述はあるのに、妖精剣士らしき男を見たことない、ってミリカは言ってるんだね?


【GM】  :そうです。


ティア  :妖精剣士らしき足跡もあって、管理帳にここ数日の薬草園のことを書いてる状態で、「見たことない」と言っている、か…。

もちろん本当に巡り合ってない、っていう可能性のほうが高いんだけど、一切異常に気づいていない、ってことだね。


リュシアン:小屋の中を見渡して他になにかあります?


【GM】  :ポーションっぽいものとかがあります。


リュシアン:さすがに盗むのはよくないな……


ティア  :ポーションっぽいのに薬品学判定します!


【GM】  :目標値は9ですね


ティア  :……(コロコロ)14


【GM】  :めっちゃただのポーションということがわかります。普通の回復ポーションです。



**********



リュシアン:「どうですか? なにか気になるものでもありますか?」


ティア  :「いいえ、何もない。……何もなさ過ぎて不気味なくらいですね」


リュシアン:「まあ、何もないのが一番ですが…他に気になることはありましたか?」


ティア  :「ま、男性の足跡がここの中まではいってるってことくらいですかね……」


リュシアン:「なるほど、男性が……そんなことはあの人からは聞いてないですが」


ティア  :「聞いてないですね。ただたんに会わなかったのか、他に理由があるのか。……なんにせよ、ミリカさんがすここの全てを把握できているわけではない、ということですかね」


リュシアン:「まあひとりだと手が回らない部分もあるのでしょう。とりあえず二人のところへ戻りますか」


ティア  :「ええ。これ以上のことはなさそうですし、戻りましょう」



**********



【GM】  :では一方そのころ。

Aにいるメルリルとハクマのシーンですね。マンドレイクの畑です。



**********



 あなたたちは大根の葉っぱが生えていると思うかもしれない、ニンジンの葉っぱかと思うかもしれない。だがそれがただの大根やニンジンでないのはわかるだろう。

 一定間隔をあけて植えられた、整備されたマンドレイクの畑がある。


メルリル :「こんなに綺麗にマンドレイクって植えられてるんですね」


ハクマ  :「うーん、特に抜かれた痕跡とかは……(周囲を見渡す)」



**********



【GM】  :そうですね、ぱっと見て……とはいっても抜かれたのか、マンドレイクがふらふら抜け出したのかわからないだろうから……。


ハクマ  :じゃあここらへんふらふら歩いているマンドレイクがいないか調べたいですっ。


【GM】  :探索判定かな。ふらふらしたマンドレイクがいないか、誰かに抜いたか抜かれてないか、目標値は13です。


ハクマ  :……(コロコロ)18!


【GM】  :ではとくに異常がないことがわかります。


メルリル :なるほど。だったら二人で抜いて戦闘するわけにもいかないし…そこら辺の木の棒を持って「自然だ~」って走り回ってます。ほら、エルフだから自然に対してはしゃいでるんです。


ティア  :そのタイミングで合流、ということでいい?


【GM】  :大丈夫です。



**********



ティア  :「リーダー…。『あなた』のエルフが走りまわってますよ?」


リュシアン:ぱっと振り返って「えっ、あれっ!?昨日の会話聞いてたんですっ!?」


ティア  :「……昨日の会話?なに言っているんです?」


リュシアン:ふいっと目をそらして「ああいえ、聞いてないならいいんです、ええ…それと『僕の』、というわけではないですし…」


ティア  :「ん-? 『あなたのパーティー』の中のエルフって言ったつもりだったんですけど、何か違った意味合いがあったんですー?」


リュシアン:「(目を泳がせながら)いえ、まあ、その、…そうですね、そういう意味では、『僕のパーティーの』エルフ、です、ね…」


ハクマ  :「あれ、二人とももう戻ってきたのか? まさかメルリルのことが心配ですぐ戻ってきたとか?」


ティア  :「リーダーがせかすものですから、急いで戻ってきましたよ。で、そちらはなにかありましたか?」


ハクマ  :「ん-こっちは特に、ミリカが言ってた通りマンドレイクがキレイに植えられてるってことくらいかな」


ティア  :「じゃーあ……どうします? ここだったら安全にマンドレイクを抜けるってわかってますけど、今抜いたら荷物になるんで帰りに抜いていきますか? まだ私たちの目的、果たせてませんし」


ハクマ  :「どっちみち、妖精剣士ってやつを探しに奥にいくんだろ? だったら今抜くのは得策じゃないと思うけどな」


リュシアン:「そうですね。奥になにか調べに行くならマンドレイクは手に余る。先に奥にいって異常がないか調べに行くことにしましょう」


ティア  :「リーダーの進言もあったことですし、そうしましょうか」


メルリル :「まあリーダーがいうなら……マンドレイクはまた後でってことですよね?」


リュシアン:「そういうことです。では、奥へ調べに行きましょうか」


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