3-「あっ?! あんなところにオーガが!?」(チュートリアルなテンプレ戦闘)
【GM】 :それではみなさん支度大丈夫ですか?
では、ギルドの前に馬車と、臨時の御者をつとめるリスラムがいます。
**********
メルリル :「リスラムさん、今日はよろしくお願いします」
リスラム :「はい、よろしくお願いします。あ、リュシアンさん!いいワイン手に入れたんですよ!」とワイン片手に笑顔で。
リュシアン:ガッとリスラムの肩を組んで「ほお、それは素晴らしいそれは見せてください!」と目をキラキラさせる。
リスラム :「いやあ、なかなか手に入らないエルフのワインでして。糖度の高いデザートワインのようなものですね。エルフのおかげで綺麗な水を使っているおかげで、甘さがそのまま爽やかなフルーティーな風味と一緒にのど越しもスッキリ飲めるんですよ」
ティア :「もー酒好きどもー! いい加減していきますよー!」
リュシアン:パっと離れて「じゃあこの続きは依頼終わりに……」
メルリル :「今から私たちはお仕事なのですみません。あ、リスラムさん馬車乗ってるときにお酒飲んじゃダメですよ?」
リスラム :「え、ダメなんですか!?」
ティア :「飲んだ瞬間にそのワインを撃ち抜きますからね」
リスラム :「はあ……ティアさんは相変わらずですね……僕たちメリアだったら飲んだ瞬間蒸散します蒸散」
(※GM注:たぶんメリアでも蒸散しません)
リュシアン:「リスラムさん……馬車上で酒を飲んだらダメです。あとでボクも一緒に飲むんですから!!!!」
メルリル :「お仕事終わってからですよ!?」
リスラム :「あれ? メルリルさん、リュシアンさんがお酒ごときで戦えなくなるとお思いになるんですか? まさかあなたが?」
メルリル :「とうぜんです! リュシアンは飲んだらフラフラになっちゃうんですから!」
リュシアン:「(フラフラにはならないんだけどメルリルが心配してくれているのは嬉しい)」
ティア :酒好きたちのせいで一向に出発しないことにしびれを切らしたティアが撃鉄をおこしはじめる。
リスラム :不穏な気配を察して「そ、それではみなさん準備大丈夫ですか!?」
ハクマ :「ばっちりだ! いつでもOKだ!」
リュシアン:馬車に飛び乗って。「それではリスラムさんよろしくお願いしますね」
リスラム :「よろしくお願いしますね」と言いながらティアに撃ち抜かれないようにワインを懐にしまいこむ。
**********
【GM】 :こええこえ! なんでNPCのリスラムが狙われるんだよお!
まあそんなわけで、地図の森のほうへと向かいます。
一晩野営して過ごしてから、メリアの管理小屋につく予定です。
そしてね、みなさん!
自分が組んだビルドを一回くらい試したい…ですよね? ですよね?
それでは、魔物と戦闘しましょうか!
まあ草原ですからね! 魔物と戦うことくらいありますね! リスラムは御者にいるから戦わないよ!
「あっ?! あんなところにオーガが!?」
と、いうわけで戦闘です!
魔物知識判定どうぞ!
セージ技能あるひとは、セージレベル+知力ボーナスがつきます。
オーガの魔物知識判定は知名度12、弱点値は15です。
15以上出したら弱点がわかります。
12未満だった場合……オーガをオーガということがわからず、今後「角のはえたなんか体格のいい魔物」としか呼べません。
リュシアン:あれ。魔物知識判定ってセージなくてもふれるんでしたっけ?
【GM】 :平目(※ボーナス値なしで、2d6〔2個の六面ダイス〕だけでダイスをふること)でふれます。
GMは平目でも判定をふるのを推奨してます。ファンブルしたら経験点50点もらえるからね、おいしいよ!
(※ファンブルという言葉を使っておりますが、正しくは両方のダイスで1を出す、1ゾロのことです。1ゾロの時、判定は自動失敗となります)
ティア :えーと、セージ1と知力3なので、ボーナス4……(コロコロ)8 あ、これは抜けてない。
リュシアン:セージないので平目……(コロコロ)4
ハクマ :同じく平目! ……(コロコロ)8
【GM】 :おっとお? おっと? 待てよお、まさかオーガを抜けないとは冒険者レベル7以上のパーティーとは……?(焦り)
メルリル :セージは6レベルなので、ボーナス10あるよ! ……(コロコロ)16!
【GM】 :16? よし、弱点まで抜いてますね!
(オーガがわからない冒険者レベル7パーティーは悲しすぎるので抜いてもらって安堵するGM。弱点を見破るためにも、セージが重要というのがよくわかる…)
弱点を抜いたので、みなさんの命中力にプラス1です。やったね。
次は先制判定をお願いします。14以上で成功です。
スカウトを持っている人は、スカウトレベルと敏捷ボーナスがつきます。
これが抜けないと、先手を相手にとられるのでめっちゃ面倒だぞ。
ティア :スカウトレベル7です! ハイッ! …(コロコロ)21!はい抜きました!
【GM】 :早い。抜いてるので、この戦いは皆さんが先に行動できます。
スカウト持ってなくても、みなさん平目でもどうぞ。
メルリル :平目……(コロコロ)7
リュシアン:……(コロコロ)って、【1.1】 ファンブル!?
【GM】 :初ファンブルおめでとうございまーす! 経験点50点です。
ハクマ :スカウト7! ……(コロコロ)16!
ティア :このタイミングで、私とハクマのファストアクションが起動します!
【GM】 :あ、これって、ティアが先制抜いた時点で、ファストアクションとってるパーティーに適応されるんじゃないの?
ティア :自分の先制判定で抜いたらだよ
【GM】 :えーっと……(ルルブ確認中)あ、先制判定で【自身の達成値が抜いてたら】ファストアクションが起動ですね。
なので今回は、ハクマも16を出して成功しているので、二人ともファストアクションが起動します。第一ラウンドで主動作2回が行えますね。
いやー誰かが抜いたらいいんだと思ってた。勘違いしてた、勉強になるなー!
オーガは25m(メートル)の場所にいます。みなさんは1-15mの間で、配置どうぞ。
メルリル :25かー……10mにします。
リュシアン:すみません、これってどこにいればいいんですかね?
【GM】 :15mまで、自分のいる場所を決めてもらうんですね。後衛の魔法職は、魔法が20mとかで届くので、オーガが25mいる場合は5mからでもどばしゃーって撃てるんですよ。なので後衛は大体5-10mにいますね。
前衛は敵に接敵しなきゃいけないので、一番前にいるのが多いかな。
リュシアン:なるほど。じゃあとりあえず15mのところで
―――― 《戦闘配置》 ――――
10m 15m 25m
ティア ハクマ オーガ
メルリル リュシアン
【GM】 :オーガの魔物レベルは7。HPは58、防護点7。回避力は17です。命中判定は18以上で成功です。
命中判定はファイターやシューターの戦闘技能レベル+器用ボーナスです。
ティア :まずは後衛からですかね。
メルリルさん、かけるバフあります? アルケミ技能でバフやデバフ使えるけど、マテリアルカード使うからできれば温存したい。マテリアルカードはお金でそろえるから、自然回復しないんや……
メルリル :まあ一日あるし、寝たら回復するだろうからMP温存は考えなくていいかな?
セイクリッドウェポン使います!
効果は蛮族に対する火力+2、命中に+1です。
<魔法拡大/数>で前衛二人に。
仲間相手なので、魔法が成功するかどうかはファンブルしなければ大丈夫。いけるいける。
と、いうわけで魔法行使判定……(コロコロ)17 成功!
【GM】 :はい。ではリュシアン、ハクマは命中に+1です。
ティア :じゃあ次は私動くよ。
クリティカルパレットって装填されてる弾丸に全部かかる?
メルリル :一発ずつかな?
ティア :弾丸一つか。じゃあクリティカルパレット2回使います。クリ値さげるよ。
と、その前に。当たんなきゃ意味ないので、まずマギテックのターゲットサイト、補助動作でおこないます。命中判定に+1!
ファストアクションなので主動作二回。二回分の命中判定を行います。
一回目……(コロコロ)12【1.1】 失敗……というかファンブル!?
二回目……(コロコロ)17 失敗。抜けてませんねさようなら!
【GM】 :ファンブルおめでとう! まあティアさんは基本的に火力担当ではないからなぁ。サポートが真髄だしね。
じゃあ次はリュシアンかハクマかな?
メルリル :ハクマのほうが先がいいかな。リュシアンは<かばう>を使うとき、同じエリアにいないとかばう対象がいなくて使えないんだよね。ハクマが先に動いてもらって、ついていく感じかな。
ハクマ :この戦闘でファストアクションで主動作2回行えるんだな。……この距離だと全力移動使って、主動作1回使うよな?
ティア :そんなことないぞ
メルリル :キャラシ見て
【GM】 :通常移動で23mでしょ? 全力移動は69mでしょう
ハクマ :そういうことか、隣のメートルかと思ってた!
【GM】 :????(盛大なはてなマーク)
ティア :????(共通言語使ってないのか?)
メルリル :????(隣のメートルはただの1メートルでは?)
リュシアン:(この後なんの特技を使うかを確認してて聞いてない)
【GM】 :えっと……すみません、隣のメートルっていうのは……?
ハクマ :え? ほら、ルルブ1134Pのところに、通常移動だと隣り合うエリアって書いてるだろ?
ティア :………うん、あの……隣り合う”エリア”って書いてる、よね?
ハクマ :え、だから……隣の”メートル”ってことだろ?
(※GM注:本気で何を不思議がられているかわかっていない)
【GM】 :えー……今回は上級戦闘を適応してるんですが、基本戦闘の考え方では、味方後衛エリア・前線エリア・敵軍後衛エリアの3つにわかれてるんですね。お互いの前線がぶつかって、前線エリアを乱戦エリアっていう言い方になったりします。
なのでルルブ1の134Pが言っている「隣り合うエリア」っていうのは、後衛が前線エリアに行くとか、まあ目の前の敵に接敵するっていうことですね。
えー……なので……隣の「エリア」=「メートル」では……ありません!
ハクマ :ほぅ……?
【GM】 :まあ、「エリア」っていう概念知らなかったから、隣のエリアとメートルを混同したんだろうね!
(でもそれなら10m離れてる敵に近づくために、10回通常移動して1mずつ移動しようとしてたんか……? あ、そのためにペナルティ覚悟で移動しようとしてたんか……?)
ハクマ :そういうことなんだよ! GM天才だな!
【GM】 :ところで私はこの会話をリプレイに書いていいかとても悩んでいる。ハクマの中の人〈※PL(天然)〉の知力ボーナスが疑われるのではないかと……
ハクマ :『知らなかった人』にしておいてください!
(※GM注:戦闘の位置関係の確認と『隣のメートル』発言があまりに衝撃すぎたため、そのまま載せました。ハクマは本当に『隣のメートル』と言ったんです)
【GM】 :まあなので普通に移動してオーガに近づいて大丈夫ですよハクマさん。
あと、ファストアクション効果あるので主動作2回攻撃できますよ?
ハクマ :じゃあ通常移動でオーガのところにいきます。
全力でやったほうが……いいっすか? エンハンサーいる?
ティア :いるいる。HP58だぞ。
【GM】 :MP使うのが不安だったら、二連続戦闘はないですし、夜に自然回復するから大丈夫ですよ。
ティア :アルケミは……マテリアルカードという名のお金を消費するから……温存しているだけです……。
ハクマ :よしわかった! 任せとけ!
マッスルベアー(筋力ボーナス+2)、キャッツアイ(命中+1)、ドラゴンテイル(命中+1)使います!
それから特技の両手利き(片手二回攻撃/命中-2)とインファイト(命中+2/回避-2)、追加攻撃)使います。
両手利きで2回攻撃したあとに、追加攻撃でもう一回攻撃できる!
オーガに攻撃仕掛けます。両手利きは片手攻撃だけだから、拳で行くね!
命中判定しまーす……(コロコロ)18!抜いてます
ダメージは、セイクリッドウェポンの効果もいれて……(コロコロ)17!
【GM】 :オーガの防護点7点を17点ダメージから差し引いて、10ダメージです。オーガは「うぎゃああ」ってダメージ受けます。
ハクマ :今のは右拳ね!次左拳いきます!
命中……(コロコロ)18!抜いてます。
ダメージ……(コロコロ)16!
【GM】 :9ダメージ受けてっと……さあ、どんとこいやー!
ハクマ :追加攻撃で、右拳の命中判定!……(コロコロ)19!
ダメージが……(コロコロ)17!
【GM】 :「ぐがーー!!!」と叫び、オーガはすでに半分くらいぼろぼろです。
……両手利きと追加攻撃で三回攻撃なのに、さらにファストアクションでこっからもっかい主動作動けるから、あと3回できるんだよなあ。
ハクマ :6回攻撃だ!
リュシアン:あれ? ……もうオーガ死ぬんじゃない?
ハクマ :もっかい同じく右拳、左拳それぞれいくぞ!
命中……(コロコロ)18!
ダメージ……(コロコロ)25!
さらに攻撃します!
【GM】 :まってまって……あれ、残りHP9だぞ?
ハクマ :あと二回あるぞ!
命中……(コロコロ)24、抜いてる!
ダメージ……(コロコロ)18!
【GM】 :セイドリックウェポンで命中上がってるのが……きいている……!
とりあえず、オーガは死にました。
ハクマ :オーバーキルでーす。
リュシアン:え、ハクマさん強くない?
【GM】 :6連撃だからなあ
ティア :GM、申請です! 敵のHP調整をしたほうがいいと思います!
【GM】 :(この時点で6連撃のダメージ力が思っていたより大きく、実際問題内心ではラスボスの戦いをどうするか焦っている)
とりあえずオーガとの戦闘は終わりです。戦利品判定する人は誰ですか?
ティア :とりあえず、トレジャーハントとアイテムでボーナス2がある私でしょう。
……(コロコロ)14! 一番いいのぬいた!
【GM】 :おおー。剣のかけら3つ手に入りました。
オーガは経験点にもなります。
それではみなさんいい感じにオーガを倒しました。おめでとうございます。
リスラムが「ぱちぱちぱちと拍手しながらさすがですね」と言ってます。
**********
リュシアン:肩をすくめて盾をしまって。 「やあ、僕の出番なかったですね」
ハクマ :「まあ肩慣らしみたいなものだったからな!」
リュシアン:「肩慣らしで……オーガを吹っ飛ばす……。なかなかですね……。」
ハクマ :「いやーオレは力には自信あるからさ。魔法のほうがいろいろたいへんだろ?俺は殴るしかできないからな、任せとけ」
リュシアン:「頼もしい限り。ではじゃあ時間は有限です。馬車を進めましょう」
ティア :「はい、リーダー」とさらっと馬車に戻ります。
**********
(※GM注:ほぼハクマさんの攻撃だけで60ダメージを抜くということにGMは戦慄していました。6回目の攻撃結局ないままだったし……。
「あれ? このままだとまずくない?」とこのあとボスデータをどうするかをシナリオ進行させながら、裏でデータ調整に奮闘していました。ちょっとさすがに瞬殺されるのはマズイ……。
さらに言うならティアも本気出してないし、リュシアンのターンも残ってる。
………………え、なんでこの人たちこんな……強いの……?)
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