〇 ここまでの整理① ~不思議美人の訪問者~

〇 人 物


・斎藤 雄介

 本物語の主人公、大学2年物理専攻。 

 アパートに一人暮らし、苦学の貧乏学生で彼女はいない。

 今春に母親を亡くし、父親の他、弟が一人小田原の実家に住んでいる。


・美鈴 玲子

 自称「未来人」を名乗る謎の女性、未来の巨大組織「GF」より派遣されてきたエージェント、という本人の設定。

 美人秘書のような黒のタイトなスーツに肩まで伸びるストレートの髪が印象的。

 少し冷たそうに見えるが、意外と喜怒哀楽が激しく、ギャップを感じる。

 

・西園寺彩音

 雄介が中学時代に描いていた漫画のヒロイン、雄介の黒歴史

 サラサラロングヘアの超絶美少女設定ではあるが、現物は本人が廃棄したため、残っておらず、その名前を知る者はいない、、、はず。



〇 名 称

・GF

 グランドファーザー、直訳すれば祖父に該当するが、100年後の未来では雄介を示す名前そのものであり、巨大組織の名前でもある。

 美鈴玲子も、この組織の一員であり、現世への派遣元も、ここの命令によるもの。


・タイムパラドクス

 タイムトラベルをすると、元々の時間と異なる歴史が始まってしまうため、未来が変化してしまわないか、なぜそれが起こらないか、という議論。

 この物語では、これを解いて行くことが重要なテーマ。


・多次元宇宙論

 上記「タイムパラドクス」がなぜ発生しないのかを解く、一つの解釈。

 現在の科学は、多次元宇宙論が優勢になりつつある。

 多次元の宇宙から、未来人が来たとしても辻褄の合う未来を選択できることから、タイムパラドクスの一つの解決策と考えられる、しかし、未来の改変により、過去の改変をどうすべきかの課題が残ってしまう。


・マイクロフレーム

 時間の最小単位。

 この世界は、映画の一コマのように静止した世界が連続することで時間が動き出す、という世界観。

 今現在でも、「エネルギーに連続性はない」とされ始めており、やがてこの理論が優勢になる可能性がある。

 しかし、電子の動きを停止させてしまうと、物質が維持できなくなるため、静止状態を俯瞰できるかについては言及していない。

 ちなみに、エネルギーと時間の流れは連動性があり、これが証明された場合、このような呼ばれ方をする(本作の造語)

 

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