2021/05/18:おふろ♡ ―――――――――――――――――――#物語
一日のうち、ほんの少しの時間を埋めるためにSNSなどを利用する。
「ふう……。」
しかし、お風呂に入っている間は、何かを持ち込もうとは思えない。一つ明確な理由があるが、スマホの防水をあまり信じていない。生活防水を歌っているスマホはシャワーをかけても大丈夫だったりするが、果たして高湿度の空間に長時間晒して良い物か。壊れても買い替えるだけとはいえ、今で満足している物を態々破壊する気はない。
「あーー……。」
運動をしない自分にとって、お風呂は汗をかく絶好の時間である。脱水しよう。常に体が濡れているため汗をかいていることに気付かない。失敗は自身の無知から来るのだから、お風呂に入る前、入った後には素直に水分補給するべきだ。
お湯の温度は42℃だ。315Kともいう。107℉かもしれない。ともかく、少し熱めのお湯を私は浴槽に張る。熱いので出たり入ったりを繰り返すのだが、この入浴法はカロリーを消費しやすいらしい。別に太っている訳でも無し、ただ感性に従うのみだ。
(体洗うか。)
浴槽を出て、鏡の前に座る。
石鹸は、想像以上に洗浄効果があるらしく、泡立てて使えば肌を擦る必要はないらしい。つまりタオルで泡立て、その泡を身体に塗りたくるのが良いそうだ。私は面倒だからタオルで体をごしごし洗う。
身体が泡だらけになった後、髪を洗う訳だけど、泡は一度流したほうが良いのだろうか。洗浄力が高いとは、石鹸の化学的な力であるので、漬け置きが効果的だろう。しかし過度な界面活性はダメージである。私は一度シャワーを被る。
基本的に、お風呂で使うソープは油脂を取るためである。また、埃なんかは水で流れる。よってシャンプーは頭皮のためにある。本当なら髪には一切シャンプーを付けないほうが良い。しかしどうしてもついてしまう。故にリンスやコンディショナーで回復させてやる必要がある。前にシャンプーだけで風呂から出てきたところをおばあちゃんに見つかり、髪の洗い方を学ばされた。別にそれほど面倒にも感じなかったので習慣的に続けることになった。
自身の身体に着いたあらゆる化学物質をシャワーで洗い流し、再び浴槽に浸かる。
「……ふう。」
先程よりお湯の温度が少し下がった。これはこれでいい。ただ、身体を動かさないでいると、身体表面のお湯の温度が下がり、温かさを感じなくなる。すこし揺れながら、何の変哲もない時間を過ごす。
幾らくらい過ぎただろう。名残惜しいが、お風呂を出る事にする。
キィ。
バスルームのドアを開き、脱衣所にあるタオルを手に取ってドアを閉める。一枚目のタオルを使って身体の大抵の水分を拭う。そのあと脱衣所に出る。そして二枚目のタオルを取り、少し残った水分を拭い去る。そしておばあちゃんに言われたスキンケアを施し、パジャマに着替える。
髪を乾かすのはあまり好きではない。正直面倒である。正確には、髪にダメージを与えないように気を付けつつ確り乾かすのが面倒だ。比較的短い髪ではあるけれど、このときだけは野球部が羨ましい。
――――――
評論に近づきすぎな気がしたので、間違いなく小説であろう文章を書いた。現代が舞台の物語において、主人公は毎日お風呂に入っているだろう。しかし、お風呂を真面目に描写することは余りない。それよりお風呂の中から電話をかけたり、恋人友人と共に入ったり、そういったイベントの場として扱われる。
今回は私の体験をそのまま書いた。こんなどうでもいい内容を書くだけで1000文字程度ある。これを100回ほど続ければ書籍が一冊できる。私はこれを大体一時間かけて書いたので、4日ほど寝ずに書き続ければ一冊できる計算だが、睡眠不足は思考の天敵である。一日5時間を割り当てると20日ほどで完成する。この完成した書籍で月20万円ほど稼げれば、新卒サラリーマンみたいなものである。印税は定価の10%くらいらしいので、定価xと売れた冊数nを用いて0.1xn=20万円と表せるくらいは売らないといけない。x=1000円/冊とすればn=2000冊である。ここでは税金は無視したけど、機会があれば案外いけるのかも知れない。ただ、これを生涯し続けるのは無理そうだ。いずれはヒット作を出さねばなるまい。
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